昨日につづいて、本日も臨床研究や統計を学ぶ人にとって役立ちそうなセミナーをご紹介します。

本当は昨日まとめてご紹介するつもりだったのですが、どちらも内容が充実していたのでそれぞれ単独でご紹介することにしました。

【日本臨床疫学会】第5回年次学術大会プレセミナー
こちらのブログでも、何度か臨床疫学会が開催するセミナーについてはご紹介しています。
9月16日に開催されるNDBセミナーについても以前ご紹介しました。

日本臨床疫学会とは
日本臨床疫学会は「クリニカル・マインドとリサーチ・マインドを持つ医療者による質の高い研究」を発信していくためのサポートをしている学会です(超意訳)
公衆衛生大学院(MPH)に所属する医療資格を持つ先生方が主導して設立されていて、学会員になればレクチャー動画などをみることができます。
友人は「MPH卒業して臨床現場にもどってから、勉強し続けたい時にこの学会に参加すると勉強になる」と言っていましたが、その通りだと思います
で、毎年1回開催される学術集会に先立って開催される「プレセミナー」の内容が充実していて、とても人気なので今回ご紹介します。

第5回年次学術大会プレセミナー
- 日程:11/5(土)、11/6(日)
- 登録期間:9月上旬
- 費用:各セミナーの参加費に加えて、学術大会の参加費用が必要
- 形式:オンラインライブ+オンデマンド配信
開催概要
Learning theaterとWorking theater2つのタイプがあり、それぞれ費用・事前準備の大変さが異なります。
Learning theater
事前学習を行い、当日3時間のインタラクティブセッションがあります。
①臨床研究におけるクラスター分析入門(沖縄県立中部病院 腎臓内科 耒田 善彦)
②DAGでデザインする臨床研究(京都大学 地域医療システム学/臨床疫学 特定講師 山崎 大)
③短期集中!臨床疫学の研究デザイン講座:ネステッドケースコントロール研究とケースコホート研究(統計数理研究所 准教授 野間 久史)
定員と参加費はどれも、定員10名 会員5千円、非会員1万円
Working theater
1コマ90分の学びの場、交流の場、相談の場として行います。
①混合研究法のリサーチクエスチョンを構造化する(宮下 淳 福島県立医科大学白河総合診療アカデミー 教授)
以下は参加費無料の公募セッション。
②市中病院におけるオプトアウト研究のやり方~改正個人情報保護法対応(片岡 裕貴 京都民医連あすかい病院 内科)
③研究デザインを視覚化し、研究の再現性を高めるDesign diagram(川上 浩司 京都大学大学院薬剤疫学分野)
④Let’s go a step beyond “letters to the editor”!(吉岡 貴史 慶應義塾大学 医学部衛生学公衆衛生学教室)
⑤医療経済評価研究ことはじめ: 先ず分析枠組みより始めよ(後藤 励 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科/健康マネジメント研究科 教授)
⑥効用値:選好に基づくQoL評価の方法を知る(山本 洋介 京都大学大学院医学研究科 医療疫学分野)
定員と参加費はどれも定員30名 会員3千円、非会員6千円(公募セッションは無料)です。
申し込み方法の詳細は、学術大会のホームページやプレセミナーのホームページをご確認ください。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。