滅多に見ない、映画感想の第2弾
第1弾は二宮和也さん主演の「浅田家」をご紹介しました。
https://parallel-careers.com/movie-2/7192/
続いては2020年製作「風の電話」です。
映画「風の電話」
主人公は、震災で家族を亡くし、叔母の家に身を寄せる女子高校生です。
叔母が体調不良で入院し、ひとりぼっちになってしまいます。
亡くなった家族の元へ行きたい、と彷徨い倒れている所を助けられます。
いろんな人と出会い、怖い思いもしながら、以前に住んでいた自宅を目指す・・・というストーリーです
その過程で出会った人によって、主人公が変わっていく過程が面白いのですが・・・
主人公が出会う様々な人たち
- 認知症の母親と暮らす男性:自宅近辺は土砂災害のリスクあり
- シングルマザーとして子供を産もうとする女性とその兄弟
- 同じく震災で家族を亡くし、自宅はあるものの戻ることができない男性
- 家族を入国管理局に拘束されているクルド人の家族
- 避難指示区域に戻ってきた家族
- 父親を交通事故で亡くした少年
と、みな、寂しさや辛さを抱えながら、世間からは注目されづらくサポートも得にくい人たちです。
演じている役者さんも、西田敏行さん、西島秀俊さん、三浦友和さんなどとても豪華。
こういう人たちと時間を共にしながら、主人公の表情が変わっていくのが印象的でした。
ストーリー的には「こんな上手く話が行くわけないやん」と思うファンタジーなのですが、カメラワークがドキュメンタリーを見ているようで引き込まれました。
ファンタジーではありますが、みんなこういう優しい人ばかりだといいな、と思う映画でした。
第70回ベルリン国際映画祭国際審査員特別賞を受賞しているようです。
とてもいい映画ですし、ぜひ見てみてください。
書籍にもなっているようです。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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