今までご紹介していた「おススメ本」はビジネス本が多かったと思います。
今回はカテゴリーとしては「伝記」になるのですが、私にとっては「自己啓発」「キャリア」に当てはまった本です。
そんな伝記の主人公は、明治時代にこんな女性がいたとは、と驚かされる「矢嶋楫子」です。
年をとってからでも新たなキャリアを開始できる、と勇気をもらえる本です
男女限らず「この年になったけど大丈夫かな」とか「若い人はいいな」とか不安な気持ちになっている人におススメです。
「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」三浦綾子
この矢嶋楫子の存在を知ったのは、化粧品会社かなんかのリーフレットにある「女性偉人紹介」のたぐいのページでした。
だいたい「ふーん」という感じで終わるその読み物ですが、この矢嶋楫子の回は「え、こんな人が明治時代にいたなんて!?」と驚きました。
早速、紹介されていた書籍「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」を購入して読みました。
著者は三浦綾子
著者の三浦綾子は「氷点」や「塩苅峠」などで知られる作家です。
三浦綾子自身もも矢嶋楫子と同じくキリスト教徒なので、キリスト教への信仰を美化している点はあるのかな、と思いながら読みました。
それを差し引いても、この本はぜひ多くの方に読んでほしいと思います。
特に30から40歳代の女性に読んでいただきたいです。
おススメの理由
あまり知られていないこの矢嶋楫子の伝記をおススメする理由は、
- 矢嶋楫子さんが最初から伝記が残るような人生を歩んではいないこと
- 生涯をささげる仕事についたのが30代後半であること
などです。
どんな人生を歩んだ人か
ざっくりとした人生はこんな感じ
- あまり大切にされていなかった少女時代
- 今でいうDVを受けた結婚時代、そして離婚
- 一人で生活するために勉強開始
- キャリアを作っていく過程での、妻子ある男性との出会いそして妊娠
- 教育者・社会活動家としての活躍・・・
教育者としての姿や、社会活動家としての側面ももちろんすばらしいのですが、年を重ねてからも進み続ける様子に感銘を受けました。
このような女性がいまよりももっと女性が生きにくかった明治時代におられたということにも驚きました。
現代は現代なりの生きづらさがありますが、こういう人がいたことに想いを馳せつつ、今の恵まれているところに感謝しながら、自分のできることを行っていきたいと思いました。
ご参考になれば嬉しいです。
〇ブログ村に登録しています。バナーをぽちっとしてもらえると嬉しいです。