3回にわたって開催された佐藤チアキ和装塾の「紬上布の見分け方講座」
第1回は上布
第2回は大島紬
この講座では写真撮影はOKで、詳しく書かなければブログやSNSへのアップも許可されています。
今回は最終回の結城紬の会をご紹介します。
最終回は結城紬
着物好きだと一着はもっていたいという、結城紬
私は結城紬を持っていないですし、手に取ってみたこともありません。
亀甲や本場、とか言葉は聞いたことがあるものの、その意味は???でした。
なんせ、買う気持ちもないから調べてみたこともなかったわけです
今回の講座ではこれまでの講座と同じように
- 事前には参考になるYoutubeを教えてもらって事前学習
- 当日はまず配布資料を使って知識の整理
- 最後に、チアキ先生やお姉さまの着物を触って体感
という流れでした。
配布資料には、
- 証紙の意味:昔の証紙と平成17年以降の証紙の違い
- 本場結城紬、石下紬、結城縮の見分け方、
など私には初めての情報があふれていました。
続いての実際のものを触っての実習では
真綿や生糸の実物を触ることで、そこから生まれる織物がどうなるかを感じることができました。
真綿がカサカサの手にひっかかって、簡単に糸が出てきました💦
こんな感じにで糸をつむぐのかな、と思いました。
続いてどんどん様々な結城紬が出てきました。
本場結城紬のほっこりとした軽さは触っていて気持ちがよかったです。
ひとしきり見た後で、自分たちで見て考えることに。
結城紬では、より全体を見て雰囲気から判断することが重要。
ルーペを使ってみるのは縮かどうかを見極める段階、というのがこれまでとは異なるところでした。
左は80亀甲の石下、真ん中は100亀甲の本場、右が160亀甲の本場結城紬(重要無形文化財指定技法)
異なる種類のものを同時に見ることで、違いを感じることができました。
このあと、リサイクル着物を取り扱うだいやすさんに赴いて、さらにたくさんの結城紬を見ることに。
講座でたくさんの着物を見た後なので、自分の理解度チェックのような感じになりました。
講座をうけての感想
3回の講座ですが、受講料を払った価値はあったと思います。
自分で購入する前に知識を得ることで、納得して価値を理解して着物を購入することができると思います。
他の参加者の方は、呉服屋さんでいわれるままに購入してもやもやされていました。
着物は完全に「嗜好品」なので、そういうもやもやは一番避けたいもの。
自分が購入する機会があるかどうかはわかりませんが、その時は納得して購入できるといいな、と思いました。
〇こんな書籍も出ているようです。2009年出版