京都の二条城近くにオープンしたnoden.(ノーデン)に行ってきました。
noden.は、俳優であり料理人でもある速水もこみちさんがオーナーを務めるレストランです。
速水もこみちさんが毎日お店にいらっしゃるわけではなく、不定期でシェフ・オペレーターとして料理を振る舞われています。
オープンしたのは、2026年8月10日。
オープン当初から話題になり、しばらくはなかなかディナーの予約を取ることができませんでした。
少しずつ予約が取れるようになってきたので、今回ようやく出かけてきました。
2026年10月下旬の記録です。
noden.(ノーデン)
お店があるのは二条城の近く。
京都の人には、御金神社のすぐ近くと言った方が分かりやすいかもしれません。
御金神社は金運の神社として知られていて、お正月などには大きな行列ができる人気の神社です。
私がお店に向かったのは夜でしたが、その時間にも参拝している方がいらっしゃいました。
noden.は、築100年以上の京町家を改装したお店です。
入口から中に入ると奥まで見渡すことができ、1階には大きなライブキッチンと、真っ白なカウンター席があります。
2階にもテーブル席や半個室があるそうです。
この日のディナーは白いカウンターに10人。
満席でした。
メニュー表も印象的。
黄色い紙に手書きで料理名が書かれていて、速水もこみちさんの手書きのようです。
すぐ近くの二条城周辺では、少し前に朝ごはんを食べに出かけたお店もあります。
【京都・二条城近く】食|京都小川生薬 RESTAURANTで朝ごはん
夜のコースメニュー
この日のディナーコースは25,300円でした。
料理に合わせたワインのペアリングもおすすめされましたが、私はそれほど飲みたい気分でもなかったので、今回はお願いしませんでした。
注文しようと思っていたソフトドリンクもこの日は用意がないとのこと。
少し寒い日だったので冷たい飲み物を頼む気にもならず、結局ドリンクは注文しませんでした。
ドリンクを注文しなかった場合にお水を出してくださるお店もありますが、この日は特にお水の提供はありませんでした。
とはいえ、途中にはスープもあり、最後には食後の飲み物も出てくるので、特に喉が渇いて困ることはありませんでした。
次に伺う時には、その日の体調や気分が合えば、ペアリングなども一緒に楽しんでみたいです。
Amuse|体験
最初の一皿は、メニューに「体験」とだけ書かれたアミューズ。
上に小さなパンがあり、下に盛り付けられた食材を自分でパンにのせながらいただきます。
最初からちょっと遊び心のあるスタートでした。
Soup|ナスのトルコ式
続いては、焼き茄子を使ったスープ。
上にはパプリカとミントのオイルが浮かんでいました。
焼き茄子の味の中に、ミントがスーッと抜けていきます。
茄子とミントという組み合わせが私には珍しく、不思議な感じ。
最初から一般的なフレンチやイタリアンとは少し違うな、と感じるお料理でした。
Cold appetizer|ホタテ・生ハム Burnサラダ
ホタテのソテーに、炭火で焼いた野菜。
ウイキョウやマッシュルーム、生ハムなどが合わせられています。
さらに炭火で焼いたオレンジを絞っていただきました。
炭火の香ばしさと野菜、ホタテに、生ハムの塩気。
生ハムの塩味が強すぎず、ほどよかったです。
Hot appetizer|カブ
青森県野辺地のかぶを使った一皿。
パルメザンチーズが添えられていて、最後に玉ねぎのお出汁を目の前で注いでいただきます。
温かいお出汁がかかると、チーズの香りがふわっと立ちました。
お出汁の中にパルメザンチーズを少しずつ溶かしながらいただくと、コクが加わって美味しい。
かぶそのものも美味しかったです。
Deep fried|はるまき
続いては春巻き。
京都の町中華文化にインスパイアされたお料理とのことでした。
中には秋刀魚。
横には香りのよい春菊のソースが添えられています。
一般的な細長い春巻きではなく、四角い形。
皮がかなりパリパリしているので、ナイフとフォークで切るのには少し苦労しました。
でも、このパリパリした感じが面白い。
春巻きというよりは、ちょっとスナックのような感覚でいただけました。
春菊のソースも香りがよく、美味しかったです。
フォカッチャ
途中でフォカッチャも出てきました。
上には鰹節。
フォカッチャなのですが、見た瞬間にたこ焼きやお好み焼きを思い出します。
こういう組み合わせも面白いです。
Steamed|アナゴ・香り蒸し
続いては穴子の香り蒸し。
もともとは中国料理の調理法をベースにしたお料理とのこと。
ライムを絞ると、一気にエスニックな雰囲気になります。
パクチーも入り、さらに京都らしく九条ねぎも使われていました。
中華料理のようでもあり、エスニック料理のようでもあり、そこに京都の食材も入る。
このあたりから、noden.らしいジャンルにとらわれないお料理というのが、だんだん分かってきました。
Pasta|七谷鴨・焦がしたメッツェマニケ
パスタは七谷鴨と焦がしたメッツェマニケ。
メッツェマニケというショートパスタを一度茹でた後、さらに炭火で焼いているそうです。
京都の七谷鴨を使ったラグーに、マッシュルームのエスプーマ。
パスタを炭火で焼くという調理法も面白かったです。
エスプーマがかかっていることもあるのか、この一皿は全体的に少しぬるめに感じました。
もう少し温かい状態だったら、また印象が変わったかもしれません。
Main dish|京中さん 熟成肉
メインは熟成肉。
アンチョビやかぼちゃ、すだちなどが合わせられていました。
この日のコースの中では、私はこのお肉が一番美味しいと感じました。
お肉は柔らかく、熟成肉らしい旨味もしっかり。
お皿は温めて提供されていましたが、お肉自体は私には少し温度が低めに感じました。
それでも、お肉そのものが美味しく、印象に残った一皿です。
The final dish|羊
ここで初めて、お箸が出てきました。
最後のお食事は、羊を使った小さな丼です。
ご飯とお肉の間には九条ねぎとバター。
予想していなかった羊の丼でした。
私は少し羊らしい香りも感じましたが、量もそれほど多くなく、ご飯と一緒に美味しくいただきました。
コースの最後が羊丼というのも意外でした。
Dessert|フィナンシェ、安納芋とマスカルポーネ、ソルベ
最後はデザートです。
まずは白味噌を使ったフィナンシェ。
ほのかに白味噌の風味が感じられました。
京都らしい素材を使ったフィナンシェで、美味しかったです。
もう一つは、安納芋とマスカルポーネ。
マスカルポーネがとろっと濃厚で、お芋との組み合わせも美味しい。
カロリー爆弾だな、と思いつつ、美味しくいただきました。
ソルベはこの日は柚子。
オリーブオイルも合わせられていて、濃厚なデザートをいただいた後に、最後はさっぱりと締めることができました。
食後の飲み物は、コーヒーやお茶、ハーブティーなど5種類から選ぶことができました。
ジャンルにとらわれない料理を楽しむ夜
この日はシェフが2人、サービスの方が2人。
4人で10人のお客さんに対応されていました。
ライブキッチンなので、目の前で10人分のお皿を並べて、少しずつ盛り付けていく様子を見ることができます。
見せるプレゼンテーションも、このお店の楽しみの一つなのだと思います。
一方で、10人分を同時に仕上げていくのは大変そう。
そのためなのかは分かりませんが、いくつかのお料理は、もう少し温かい状態でいただけるとうれしいなと感じるものもありました。
それでも、コースを通して本当にいろいろな雰囲気のお料理をいただくことができました。
フレンチともイタリアンとも、中華ともエスニックとも言い切れない。
和洋中、いろいろな要素が行き来するジャンルレスなお料理という表現が一番近いのかもしれません。
公式サイトでも「ジャンルにとらわれない自由なひと皿」を掲げていて、実際にコースをいただいてみると、その意味がよく分かりました。
私の近くに座っていた方は、なんとこの月2回目の訪問だったそう。
前回とは少し料理の内容も変わっていたようです。
お店の方のお話では、今後も2〜3か月ほどでメニューを変えていく予定とのことでした。
季節を変えて訪れると、また違った料理を楽しめそうです。
ただ、ディナーは25,300円。
ボリュームもしっかりあるので、私にとっては気軽に何度も通うというより、ちょっと特別な時に楽しむお店かなと思いました。
一方、ランチはディナーとは違って予約制ではなく、訪問時は整理券方式。
また入口近くには、予約なしで軽食とお酒を楽しめるスタンディングスペースもあります。公式サイトでも、立ち飲みは予約なしで利用できると案内されています。
夜とはまた違うnoden.を楽しめそうなので、今度はお昼の時間にも伺ってみたいと思います。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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