京都の南座で上演中の「三月花形歌舞伎」をみてきました。
若手役者さんが頑張っているのが伝わってきたし、内容も「歌舞伎になじみがない人」にもわかりやすいようにしていました。
座席に空きもあったけど、もっとたくさんの人に見てもらえるといいのに、と思ったのでご紹介します。
花形歌舞伎って?
「花形歌舞伎」とは「花形役者」さんが中心となる公演ということ。
歌舞伎では20~40歳代の若手の役者さんを「花形役者」と呼ぶので、彼らが中心となる舞台を「花形歌舞伎」と言います。
重鎮の役者さんは出演していない分、南座で毎年開催される顔見世興行よりはチケットの値段も安く、購入しやすいです。
超有名な役者さんが出演していないとはいえ、若手の方中心の頑張りが見られたり、いろんな工夫があって楽しいです。
私は、いつもは高くて手が出ない「桟敷席」のチケットを買ってみたりして「花形歌舞伎」を楽しんでいます。
南座「三月花形歌舞伎」
というわけで、南座の「三月花形歌舞伎」にでかけました。
ここ数年、この時期は感染症が流行っていたので、花形歌舞伎に出かけるのは久しぶりです。
南座の入り口には、花形役者さん5人のサインが書かれたポスターがありました。
そのほかにも「三月花形歌舞伎を盛り上げよう!」という気合をそこここに感じたのでご紹介
花形歌舞伎ならではのお楽しみ
3種類あるステッカー
チケットと引き換えに渡されたのがステッカー
花形役者さん5人がうつっていて、3パターンあるそう
大ファンの人は3パターン欲しい、と繰り返し来場するかもしれないし、私のようにSNSで紹介されると宣伝にもなるし、いろいろ頑張ってるなーと思いました
写真撮影パネル
南座1階のロビーには、写真撮影用のパネルが設置されてました。
記者会見とかで使われてそうなものですね。
花形歌舞伎ならではの楽しみは演目にもあるので次は演目をご紹介します。
ダブルキャストで江戸歌舞伎と上方歌舞伎を上演
今回はAプログラムとBプログラムの2パターンあります
上演される演目は同じなのですがAプログラムは上方(大阪・関西)のバージョン、Bプログラムは江戸(東京)のバージョンで上演されます。
私は、いつも大阪や京都で歌舞伎を見ているので、今回は江戸歌舞伎のバージョン(型)のBプログラムにしました。
解説 <仮名手本忠臣蔵のいろは>
上演開始と同時に、役者さんが登場して解説があります。
今回は中村壱太郎さんでした。
仮名手本忠臣蔵の名場面を写真とともに解説があって、今回上演される場面に至るまでにどういうことがあったのかがわかります。
基礎知識がない私にはありがたかった!
こういう写真撮影OKな場面もあり
こういうお楽しみがあるのも三月花形歌舞伎の楽しいところ🎵
仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目
続いて、歌舞伎の上演
今回は江戸の型で上演されたのですが、イヤホンガイドではどういうところが江戸の型なのか解説があってわかりやすかったです。
いちばんへぇーと思ったのが「お家の場面で段差がないのは、様式美を重んじる江戸型」ということ。
これまで歌舞伎の写真とか映像を見て「私が見た時には段差があったのに?」疑問に思っていたので、スッキリしました。
内容も尾上右近さんが主役を熱演されていて、年かさの役者さんもサポートされていました。
個人的には、中村壱太郎さんが演じる祇園のおかみさんの話し方とかから、亡くなられた「片岡秀太郎」さんの雰囲気を感じることができて嬉しかったです。
忠臣いろは絵姿
この「三月花形歌舞伎」のためにつくられた舞踊劇
お花見に集まった人たちが、忠臣蔵の場面を踊りながら紹介する、という内容。
そして、最後には仮名手本忠臣蔵の最後の場面が演じられます。
演じながら、その役として踊る、っていう難しさがあるんじゃないかと思いましたが、この舞踊劇が楽しかった🎵
前の演目がちょっと暗い終わり方をした分、華やかな感じの演目でぱぁっと終わるので明るい気持ちで劇場を後にすることができました。
多くの人が劇場から出てポスターを写真にとっていたのも納得!
3月26日まで上演されているので、気になっている人はぜひ見に行ってみてください
感染対策はどうなった?
気になる感染対策ですが
- マスクは装着を推奨→多くの人がつけていました
- 食事は座席のみOK
私は奮発をして桟敷席だったのと、両脇だれもいなかったので、くつろぎながらお弁当を食べました。
桟敷席のチケットを買う時の注意点
横から見ることになるので、舞台に近い席は見にくいことがあります。
あと、右側の桟敷席で舞台に近いところでは、「附け打ち」の音が大きいのでご覚悟を
実際、舞台に近いところの桟敷席は売れ残っていました。
とはいえ、靴も脱げるし、スペースもそこそこ広いし、桟敷席はらくちんでした!
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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