毎年3月に京都で上演されている文楽京都公演をみてきました。
近場で見ることができるので楽しみにしています
今年もAプログラムとBプログラムと見てきました。
開催されたのは今年も京都府立文化芸術会館
まず、Aプログラムをご紹介します。
人形浄瑠璃は京都発祥
人形浄瑠璃は四条河原町の芝居小屋が発祥だそう。
その人形浄瑠璃を演じるグループの一つが文楽座
昔は他にも一座があったようですが、今は文楽座だけになっています。
人形浄瑠璃といえ文楽というイメージがありますが、神社に奉納をするなど地域で大事にされている人形浄瑠璃もあります。
Aプログラム 花競四季寿より 万歳 鷺娘
春夏秋冬にちなんだ舞踊のうち、春の万歳と冬の鷺娘が上演されました
鷺娘は舞踊として知っていて、坂東玉三郎さんの鷺娘を観て感激したことがります。
シネマ歌舞伎では細かいところも見られるのでおすすめ
で、今回は人形浄瑠璃でみたのですが
「お人形なのに可愛い」「あんな難しい姿勢をしててすごい」
と人形使いさんの技に惹き込まれました
ていうかお人形のそばに大きな男の人が3人いるのに、人形の方に注目しちゃうってすごいことですよね。
Aプログラム 冥途の飛脚
近松門左衛門の世話物です
開演前の解説によると「見栄から出た錆」の物語です
主人公は、自分のお金はないのに,遊女に入れあげてあげくの果てに仕事のお金を横領して遊女と結婚しようとする,という話。
歌舞伎でも観たことがあって,どうしようもない男やな,と思って全く感情移入できない物語です。
今回は、歌舞伎との違いに注目しながら観ました。
歌舞伎と違うのは・・・
- 主人公のお友達の八兵衛がが文楽では「いいやつ」
歌舞伎ではいけすかないやつというのが全面に出されているけれど,文楽では主人公のためを思って行動しているというのが伝わってきていて,「八兵衛,友達思いのいいやつやったんや」と思いました
- 人形が演じる(?)ので,登場人物相応の見た目でしっくりくる
主人公は20歳、という設定の物語,歌舞伎でこの役を演じるのは結構なベテランさんなことが多いです。
語りのところで年齢が出てくると「え、ハタチなん?」とどうしても違和感が・・・そういうところが人形浄瑠璃ではなかったです。
1人で語り通す太夫さんも迫力があって惹き込まれました。
明日は、Bプログラムの「団子売り」「菅原伝授手習鑑 寺入り 寺子屋」についてご紹介します。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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