AI人工知能はすでに私たちの身近なところで活用されています。
企業に問い合わせをするときも、多くの企業ではチャットbotが活用されています。
それに伴い「AIによって淘汰される職業」が話題に上ることもあり、心配になる方もおられるかもしれません。
今回紹介する「文系AI人材になる」という本は、ますますAIの活用が進むこれからの社会でどう生きていくか、ということが書かれています。
とても分かりやすい本なので、社会人の人、学生さんなど多くの人にお勧めできます。
「文系AI人材になる」おすすめポイント
タイトルにもあるように、プログラミングや統計・数理的なことの中身に関する知識は必要ありません
そして
専門用語もあまり使われていない
ので、AIに詳しくないひとでも読むことができます。
さらに
いろいろな企業の事例が紹介されているので、具体的にどうAIとともに仕事をしていくのか、ということがイメージしやすいです。
この本では、
AIが仕事の中で担う役割をパターン化して紹介しています。
基本的には「AIに仕事を任せる比率は人間側でコントロールすることになる。
それを担うのがAIによって新しく生まれる職種になる」
という言葉は、ただただAIの台頭を恐れている人にとっては目からうろこが落ちるような考え方ではないでしょうか。
この本を読んでなるほど、と思ったところ
AIを受け入れ、どう準備し動くかの方が大事
AIによる失職を補う新しいAI職の誕生は必ずある。
一番リスクが高いのは「AI失職を恐れて今の仕事に執着しすぎて身動きが取れなくなること」
変化を恐れるのではなく、とにかく行動をすることが変化の速い時代を安泰に過ごすために唯一の特効薬
こういう言葉は、AIに関係なく、仕事における自分自身の不安に対する対処法にもつながる言葉だと思いました。
これからめざすところは?
AIのことしかわからない専門家だけでは、AI活用度を上げることはむつかしい。
深い業務・業界知識があり、AIの知識も保有する「文系AI人材」が活用度を引き上げる鍵になる
その力を見につけるための4ステップも紹介されています
- AIの基本を丸暗記する
- AIの作り方をざっくり理解する
- AI企画力を磨く
- AI事例をトコトン知る
医学の領域でも、AIを使った商品開発や研究が進んでいます。
私自身は「AIなんて自分には無理・・・」と思いつつも「これからAIに関連する研究でないと認められなくなるのでは?」という不安を抱いていました。
この本を読んで、AIを遠ざけていてはジリ貧になる、AIを知りAIを使うことやAI専門家との一緒に何かをすることなら自分でもできるかもしれない、と思うようになりました。
ご自身の専門領域がこの本で紹介されていない人も、この本を読んだあとであれば理解しやすくなるのでは、と思います。
この本は、AIが苦手だな、と思っている、けど何かアクションを起こさないと、と思っている人に一歩踏み出すきっかけをくれる本だと思います。
以上、ご参考になればうれしいです。それでは。