京都・玄琢にある日本料理店 MUBE に行ってきました。

一軒家を改築したお店で、玄関に着いたときには、ちょうどお庭に水を打っているところでした。
若い店主さんのこだわりや思いが伝わるお店でした
2026年4月上旬の記録です
日本料理 MUBE
お店があるのは京都市の北の方、鷹峯エリアです
一軒家を買い取り改築やお庭造りを進めて開業されました
広々としていて落ち着いた雰囲気で、靴を脱いで上がります。
店内では、椿の花と花入が印象的でした。椿はお庭のものだそうで、花入は琵琶湖の木のオールを滝に見立てたものとのこと。
こうしたしつらえを見るだけでも、このお店が大切にしている世界観が伝わってきます。
ランチ 17,600円
出てきたお料理を順にご紹介します
飲み物は、アルコール・ノンアルコールともにペアリングが用意されています
店主さんがこだわっているナチュラル製法の飲み物が多かったです
ドクダミ茶
最初に出していただいたのはどくだみ茶。

敷地で採れたものだそうですが、癖は強くなく、体がじんわり温まりました。飲み物は薬膳エールを注文。13種類の薬膳が入っているそうで、深みのある味わいでした。甘さに寄りすぎず、食事の邪魔をしないのもよかったです。水は注文しなくても出していただけたのもありがたかったです。
menuは素材が書かれているだけです
ここかはメニューに書かれている素材名でご紹介していきます
新若芽
お料理の最初は、新若芽、桑名の蛤、平飼い卵を使った玉じめ。

やさしい茶碗蒸しのような印象で、新若芽はとろとろとなめらか。刻まれた蛤も美味しくて、最初の一皿からほっとする味でした。
蛍烏賊
続いては蛍烏賊。

茹でたての蛍烏賊に、お庭のみかんの葉から抽出したオイルをかけ、菜花と合わせ、お米の研ぎ汁を煮詰めたものが添えられていました。とろっとした質感の中に、橙の果汁の酸味がアクセントになっていて、美味しかったです。
山菜
次は山菜。

蕗のとう豆腐に、上には大阪・茨木の三島独活。えぐみがなくて食べやすく、お出汁も素材の味を邪魔しないやさしいものでした。節の香りも印象に残りました。
琵琶鱒
琵琶鱒は糠漬けにされたもの。

上には新玉ねぎと胡麻油、添えられているのは塩と生姜。ねっとりとしていて旨みが詰まっていて、とても美味しかったです。胡麻油の香りも強すぎず、全体がきれいにまとまっていました。
椎茸
続いては鮪と椎茸。

叩いた鮪と椎茸を合わせた一皿で、シンプルなのに印象に残る美味しさでした。
人参
人参は炭火焼き。

三島産の人参に、一休寺納豆と野草が合わせられていました。人参の素朴な甘みに、納豆の塩気とうまみがアクセントになっていて、面白い一皿でした。
蕎麦
手打ち蕎麦には自家製のカラスミ。

しかも、ただのカラスミではなく、生カラスミと、酵母をかけた熟成カラスミの2種類。食感も香りも違っていて、ひと皿の中で比べながら楽しめました。
鰆
魚料理は鰆。

半生でしっとりと火が入っていて、上には炭火焼きした春キャベツ。鰆の骨から取った出汁と、自家製のお酢から作ったソースが添えられていて、火入れが抜群でした。春キャベツの甘さもよく出ていました。
筍
その次は筍。

京都の筍に、自家製の牛節、そしてそこから作った魚醤ならぬ牛醤。いわば「和製コンソメスープ」とのことでした。筍はやわらかく、スープもとても美味しかったです。
米
ごはんは、大将の出身地である長浜のお米を使った薬膳粥。

煮えばなからいただけるのが贅沢で、お米そのものの甘さが伝わってきました。
桜餅
最後の甘味は桜餅。

使われていたのは「どんか豆」で、桜の葉を使わない桜餅とのこと。お薄と一緒にいただきました。ふわっと溶けるようなお菓子で、不思議な感覚でした。
蝶が舞う庭を眺めながらごはんをいただく時間は、とても静かで心地よいものでした。
店名の由来は、庭に植えられていた郁子(むべ)の木から来ているそうです。「むべなるかな」という言葉も思い出されて、印象に残りました。
全体に、派手さで見せるというよりも、素材の持つやさしさや季節の移ろいを丁寧に重ねていくようなお料理でした。玄琢の落ち着いた空気の中で、静かに食事を楽しみたい日に、また訪れたいと思うお店でした。
〇お店の公式サイトはこちらです
〇こちらのお店もミシュランに掲載されるのだろうな、と思いました
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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