年に1回奈良国立博物館で開催される正倉院展
東大寺に正倉院に納められている宝物の一部が展示されます
この宝物は御物(ぎょぶつ)と言われ、どれも国宝級のお宝なのですが、国宝とは分けて管理されています
数が多いので毎年正倉院展に通っても生きている間に全ての宝物を見られるかどうかわからないほどだそう
期間も2週間ほどと限られています
むかーし20年ほど前に1回見に行ったことがあるのですが、その後は観に行く機会がありませんでいた
混雑していた記憶があるのですが、何を観たのかはっきりと覚えていません
今回はブログの記事にして残しておこうと思います
2025年11月の記録です
正倉院展 2025年
時間をしていてのチケット購入となっています
会期終了の前にチケットが完売という人気
「行けたら行こうかなー」では見に行けないのが最近の人気展覧会です
私は朝いちばん午前8時の会のチケットを購入しました
朝早いので博物館に行くまでの道は空いていて快適
7時55分くらいに到着し10分ほど待って入館しました
オーディオガイドは借りたい人が行列していたのでガイドなしで
今回は正倉院の公式YouTubeでお勉強してから来たのでなんとかなるはず!
実際に一つ一つの展示に解説があって、その掲示方法も親切でオーディオガイドなしでも楽しむことができました
この解説の掲示方法は他の博物館も見習ってほしい
で観に行ってよかったと思った展示を記録していきます
写真撮影はできなかったので文字だけですが・・・
鳥毛篆書屏風(とりげてんしょのびょうぶ)
6扇の鳥毛で書かれた文字屏風です
聖武天皇のそばにあったという屏風で、君主としてあるべき姿というか戒めの言葉が書かれています
その文字が鳥の羽を使っているのですが、YouTubeとかで見てもはっきりしなかったけど実物を見ると本当にはねが使われているのがわかりました
で、屏風に書かれている言葉の意味がこちら
1「主無獨治臣有費明」
主人が独裁しなければ、臣下はその明晰さを讃える
2「箴規荀納谷悔不生」
決まり事を仮にも守るならば、後悔は生まれない
3「明王致化務在得人」
明晰な王がよい政治を行うには、努力してよい人を得ることが必要である
4「任愚政乱用哲民親」
愚かな人に任せれば政治は乱れ、賢い人を使えば民が親しむ
5「近賢無過親侫多惑」
賢い人々に近づけば過ちがなく、よこしまな人に親しめば心の惑いが多い
6「見善則遷終為聖徳」
善を見てすぐに学ぶなら、ついには聖なる徳を行うようになる
いい言葉だと思って、この屏風の写真とか手拭いとかお土産にあったら欲しかったです
職場とかに飾って置いて心がけていたら、良いリーダーになれそう
天平宝物筆(てんぴょうほうもつふで)
東大寺の大仏開眼の時に目を入れるために使われた筆
そして、それが平安時代後期の大仏再建の時に後白河法皇によっても使われた、というのも胸熱でした
でその筆に付けられて、参列者までつながっていた藍染の紐も展示されてました
色も綺麗に残っていて藍染の凄さを実感
この紐が実際に使われたものなのかどうかはわからないけど、丁寧にとっておかれたんだなと、当時の人たちの大仏開眼に対する思いを感じました
瑠璃坏附 受座(るりのつきつけたりうけざ)
今回の私の中のメイン展示
実際、この1品だけで展示室1室を使ってました
思っていた以上に小さな杯ですが、深い瑠璃色が美しくて、暗い展示室の中で輝いているようでした
ライトに助けた青い色も綺麗で実際に見に行ってその美しさを感じました
今では動画とかでいろんな情報を得ることができるけど、実物見ることで得られる感動もあるなぁと思いました
杯の上だけグラスで、下は金属だったんですね
この目でみることでよくわかりました
他にも、弦楽器が展示されている部屋では、昔(なんと昭和20年代)にその楽器を演奏した音色をBGMで流していたり、工夫を凝らした展示をされていました
前回見に行ったのが約20年前
次見に来ることがあるとしたら20年後かな・・・
20年後は私はどこで何をしているのかな?
20年前に今こうしているとは思いもしなかったので、20年後の私もいい意味で予想外の人生を歩めていると良いな、と思いました
公式サイトはこちら
来年もこのサイトで告知されるはず
これまでの展覧会の情報もあります
〇正倉院の宝物のガイドブックです
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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