グルメ

京都五条の和食店「杦SEN」初訪問:秋の香りと古器が映えるランチコース

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2025年9月下旬に五条通にある和食屋さん杦SENを初訪問しました

以前から行ってみたかったのですが10月から価格改定と聞き、ランチでうかがいました

静かな雰囲気のなか、秋の香りと器が印象的なコースでした

杦SEN

場所は五条通から少し入ったところにあります

町家と隣のビルをつないだ不思議な構造で、席はカウンターのみ

印象的だったのは、一人で来ている女性の方が多かったこと

お店の方も穏やかな雰囲気なので、一人で来ても緊張しないお店だなと思いました

ランチコース

価格改定前のランチコースです

最初の一献

杦SENの大吟醸(菊酒)


きりっとした飲み口。はじまりにちょうどよい一杯でした

先付

9月ということで重陽の節句にちなんだ菊の被綿(きせわた)のプレゼンテーションでした

なすそうめん/すっぽん煮凝り/松茸/柚


上に“ごぼうのように見える”のは松茸

なす以外に麺なども入りつつ一体感があり、お出汁がとにかく美味しい

碗物

松茸と甘鯛のお椀


すっきりとした出汁

お椀は一客ずつ意匠が違うのも目を引きました

蒔絵が美しい!

お造り

秋刀魚 と トロ(醤油・塩・玉ねぎ)


器は楽焼(江戸初期・徳川家光頃)と伺いました

割れずに残るのは珍しいとのこと
トロは2枚おかわりがありました

焼き物

太刀魚(すだち)/焼きいちじく(箸休め)


炭火の焼き加減が抜群。太刀魚がとても美味しかったです

うなぎ・小品

鰻白焼/小芋の唐揚げ/ぬかご/銀杏(山椒醤油)


山椒醤油の香りが豊かでした

鰻は皮がパリッとして旨みがあって、白焼きもおいしいなぁと思いました

おしのぎ

焼き椎茸と大黒しめじ/春菊/いりごま


大黒しめじはぷりっとした食感でした

焚き合わせ

蟹の揚げ物に菊花とフカヒレの餡


蟹がみっちり

岩倉窯(京都、現在は廃窯とのこと)の器が美しかったです

締めのご飯

白ごはん/鯖寿司/牛の玉じめ/海苔茶漬け/やなぎそば/なめこそば から3品選ぶことができます

私が選んだのは、鯖寿司と牛の玉じめ

卵が濃厚

鯖寿司が乗っている団子皿は昔のもの

今でも春の踊りでは団子皿が配られますが、昔からそうだったのですね

鯖寿司はほのかな酢の加減で食べやすかったです

続いては柳蕎麦

中国からラーメンが入ってきたときに、麺の細さが柳のようだったので柳蕎麦という名前になったそう

優しいラーメンでした

甘味

栗きんとん と お薄


中にも栗。素朴な美味しさで締まりました。

感想

全体に、出汁の良さと火入れの確かさ、そして器の楽しさが印象に残りました

元の町家の趣と、カウンターで進む静かな進行が心地よかったです

一人できても落ち着けるお店です、季節を変えてまた訪れたいです

〇お店の公式サイトです

〇京都の和食のお店特集です


以上、ご参考になればうれしいです。

それでは。

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