子供の事故は年齢によって起こりやすい事故が変わり、また家庭環境で起こりやすいという特徴があります。
以前ご紹介した、小児の消化管異物はその75%が5歳以下で、そのほとんどがコインやおもちゃなど家庭にあるものが関係していると報告されています1)。
1)Eur J Pediatr 2001; 160:468-72
どの年齢で、どういう事故が起こりやすいのか知っていたら対策も立てられますよね。
今回はそういう事故予防に関する情報をご紹介します。医療従事者の方は、患者さんやご家族の説明の参考にしていただけると思います。
<起こりやすい事故早見シート>
公益財団法人 母子衛生研究会が作成した、「起こりやすい事故早見シート」は年齢や発達段階で起こりやすい事故が一目でわかるようになっています。
「この穴を通ると異物誤飲するリスクがあるよ」という穴もついていて、注意喚起ができます。
50枚つづりになっているので、保護者の方に配って家庭で役立てていただくことができますね。
こちらからオンラインで購入できます。
<日本小児科学会 Injury Alert(傷害速報)>
こどもの怪我や事故は「こういうことが事故につながるのか」と驚くこともまれではありません。
小児科学会では全国から寄せられた事故や怪我の情報をInjury Alert(傷害速報)として掲載しています。
各事例の報告だけでなく、怪我の種類や原因で検索することもできます。
見ていると、本当に身近なものが事故につながるということが分かり、気を付けないといけないという気持ちになります。
<SAFE KIDS JAPAN>
SAFE KIDS JAPANは子供の事故予防の啓発活動を行っている団体です。
ホームページ上で、事故事例とその対策を紹介している他、動画をつかってどういうメカニズムで事故が起こるのかを紹介しています。
家庭だけではなくて、運動や外出時の事故についても紹介されていて、医療従事者・一般の方ともに参考になります。
以上、ご参考になれば嬉しいです。それでは。
〇ブログ村に登録しています。バナーをぽちっとしてもらえると嬉しいです。