大阪の中之島にある大阪中之島美術館で開催されていた「日本の美の鉱脈展」に行ってきました
会期は過ぎてしまったのですが、面白かったので備忘録替わりにご紹介します
日本の美の鉱脈展
中之島美術館にはちょくちょく出かけています
前回は上村松園展でした
写真撮影をOKしてくれる作品を作ってくれるのもうれしいところ
日本の美の鉱脈展のコンセプト
この展覧会のコンセプトはキャッチフレーズ「未来の国宝を探せ!」からもわかるように
まだ世に知られていない作者、作品を見つけて展示すること。
展覧会でも書かれていましたが、今大人気の伊藤若冲も人気になったのは2000年以降です
今は知る人ぞ知る、という作品も何十年後には大人気になっているかもしれません
面白かった作品
というわけで楽しかった作品をご紹介します
伊藤若冲と丸山応挙の合作
この展覧会の目玉と言ってもいいのがこの作品でしょう
伊藤若冲「竹鶏図屏風」と円山応挙「梅鯉図屏風」の二つの屏風がそろって展示されています
背景の様子もそっくりで、同時に二人に頼んだ合作なのでは、とのこと
最近発見されて本邦初公開!
写真は撮影できなかったのですが、それぞれでもすばらしいけど、そろって展示されるとお互いの個性が際立って「これは将来国宝になるわ」と思わされる作品でした
伝岩佐又兵衛「妖怪退治図屏風」
これは、武士が妖怪を退治する風景を描いたもの
かなり大きな屏風で全景を写真にとることはできませんでした(この日は混雑してました)
アップでみると
武将や妖怪の表情が生き生きしていて楽しい作品でした
大黒天鼠師槌子図
中央に鏡餅と大黒さん
その周りに大黒天の使者である白鼠が擬人化されています
画面の右側にいるのは七福神でお正月をお祝いして演奏しているのだそう
左側にいるのが鍾馗さん、描かれている人たちの表情がユーモラスで楽しいな、と思いました
もっとも軽い茶室

重要文化財 日本遺産「深鉢形土器」
展覧会の最後は縄文土器でした
その展示の仕方も面白かったです
この大きな縄文土器と並んで展示されていたのが
岡﨑龍之祐「JOMONJOMON ―Emotion Beat」
こちら
重要文化財 日本遺産「人体文様付有孔鍔付土器」
縄文土器にもこんなかわいいものがあったのか!と思ったのがこちら
3本指でピースサインをし踊っているかのようなポーズの土偶がレリーフ状に貼り付いた縄文土器。
これほどまでにはっきりと全身の姿が描かれたものはほかにないそう
祭祀に使われたと考えられているそう
ユーモラスな顔をしていてみているだけでも楽しくなりました
グッズも売られてて買おうかと迷いました(買わなかったけど)
以上「日本の美の鉱脈展」の感想です
こういうふうにいろんな作品を見ることができるのは楽しいなぁ
コンセプトも面白いし、キュレーターさんの「こんな作品もあるの、見て見て」という思いが伝わる展覧会でした
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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