大人でも、ワクチン接種を行ったかどうか質問される場面が増えてきました。
子どもでは「母子手帳」を見るとわかることが多いですが、大人になっていると自分の母子手帳がどこにあるかわからないことがほとんどです。
今回は、予防接種について聞かれたときに役立つ成人用予防接種記録手帳のご紹介です。
大人でも予防接種の記録は大切
まず「予防接種って大人になったら関係ないんじゃない?」という方へ。
大人でも関係する予防接種は以下のとおり(ほかにもあると思いますが、日本で日常生活を送る方向けです)
- 新型コロナウイルスワクチン:今の時期、病院に行くときや救急車を呼んだりするときにはほぼ確実にこのワクチンを打ったかどうか聞かれると思います。
- 季節性インフルエンザワクチン:毎年打つ必要があります。冬場に熱が出て病院に行くと「今年インフルエンザのワクチン打った?」と聞かれると思います。
- 風疹ウイルスワクチン:中高年の男性は幼少期にワクチン接種が完了していない人が多いです。健康診断のときに風疹に罹ったことがあるか、ワクチンを接種したことがあるか聞かれた方も多いと思います。
- 肺炎球菌ワクチン:肺炎の原因となる肺炎球菌感染を予防するワクチンです。65歳以上(特定の疾患があれば60歳以上でも)の方が対象になります。
- 帯状疱疹ワクチン:皮膚にぶつぶつができて、痛みが残ることもある帯状疱疹ワクチン。50歳以上ではワクチンを受けることができるようになりました。
- 破傷風ワクチン:ちいさい時にワクチン接種を行っていますが、大人になるとその効果が低下してしまいます。怪我をしたときに「小さい時にワクチンって打ってます?」などと聞かれて「そんなの覚えてないよ・・・」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
成人用予防接種記録手帳
子どもの時は、母子手帳を保護者が持っていて、ワクチン接種の情報は把握されていることが多いです。
大人になると、本人は覚えていない、母子手帳も実家にある、保護者のかたも高齢化する・・・となっていきます。
ただ、予防接種をしたかどうかの記録は一生もの。それを記録するためのツールを国立感染症研究所が作成・開発されました。
それが「成人用予防接種記録手帳」です。
一枚紙じゃなくて、紛失予防のために手帳形式にされたようです。
こちらのURLからPDFファイルをダウンロードできるようです。
成人用予防接種記録手帳
ぜひ、印刷して活用してみてください。
参考書籍
〇外科医で漫画家のさーたり先生が、ウイルス学が専門家のお父様とコラボして執筆した書籍。昨年話題になりました。マンガで読めること、情報がしっかりしていること、がおススメの点です。
以上、ご参考になれば嬉しいです。
それでは。
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