京都・祇園にある和食のお料理屋さん、祇園にしむらに行ってきました。
2026年のお正月に伺って以来、今年2度目の訪問です。
〖京都・祇園〗祇園にしむらで味わうお正月の和食|胡麻豆腐・白味噌雑煮・名物鯖ずし
普段から美味しいものを食べに行くことは多いのですが、ふと「にしむらさんのお料理が食べたいな」としみじみ思うことがあります。
今回もそんな気持ちになり、久しぶりに出かけてきました。
2026年8月下旬の記録です。
祇園にしむら
祇園にしむらは、花見小路から少し入ったところにあるお店です。
私が訪れたのは土曜日の夜。
まだまだ暑い日だったこともあって、この日は祇園を歩く日本人の姿も少なめでした。
久しぶりの訪問でしたが、今回も感じよく迎えていただき、いつものカウンター席へ。
少し驚いたのは、これまでいつも対応してくださっていた男性の方ではなく、若い男性がお店に入っておられたことです。
まだお若いのですが、落ち着いた硬派な雰囲気。
「さすがにしむらさん、しっかりした方が入られたんだな」と思っていたところ、なんと大将の息子さんでした。
これまでいらっしゃった方は独立され、ご出身の地域に戻ってお店を始められたそうです。そのため、息子さんがお店に入られたとのこと。
そう言われてみれば、顔の骨格なども大将に似ています。
今回は20,000円のおまかせコースをお願いしました。
予約の電話をした際にコースの違いを伺うと、「20,000円から鮑が入ります」と教えていただきました。
にしむらさんの鮑を食べたいなと思い、今回はこのコースにしました。
このほかサービス料などがかかります。
胡麻豆腐
最初に登場するのは、にしむらさんではおなじみの胡麻豆腐です。
やっぱり、こちらの胡麻豆腐は美味しいです。
胡麻豆腐そのものももちろんですが、周りの胡麻のソースも美味しい。
本当はゆっくり味わって食べたいのですが、お腹も空いているし、何しろ美味しいので、ついついぱくぱく食べてしまいました。
最初の一品から大満足。
椀物
椀物は鱧と松茸です。
この鱧が、本当にぷりぷりで柔らかい。
「歯がいらないんじゃないか」と思うくらいでした。
大将によると、よい鱧は骨も柔らかいとのこと。
骨切りされた鱧はとても柔らかいのですが、だからといってべたっとするわけではなく、ふんわりとした食感で本当に美味しかったです。
松茸は中国産とのこと。
さすがにまだこの時期は国産のよい松茸が出回っていないそうです。
こちらも食感がしっかり残っていて、香りもよく、美味しくいただきました。
鱧の柔らかさと松茸の歯ごたえ。
それぞれ違う食感が楽しめるのもよかったです。
そして、お椀にも細かな意匠が施されています。
お料理だけではなく、器や店内の調度品を眺めるのも、こういうお店を訪れる楽しみのひとつです。
御造り
お造りは、上が明石の鯛の昆布締め、下が島根のまぐろです。
特にまぐろが美味しかったです。
脂がねっとりとしていて、本当に濃厚。
目の前ですってくださった山葵もたっぷり添えていただきました。
山葵を追加してまぐろと一緒にいただいたのですが、まぐろの脂が美味しいので、たっぷりのせても全然辛く感じません。
とにかく美味しかったです。
鯖ずし
こちらも、にしむらさんの名物のひとつ、鯖ずしです。
何度もいただいていますが、やっぱり美味しい。
お店の体制が少し変わったことをきっかけに、大将も少しずつ味を見直しておられるそうです。
毎回同じように見えても、少しずつ変わっているのかもしれません。
それでも「にしむらさんの鯖ずし」という安心感はそのまま。
添えられた生姜も美味しくいただきました。
八寸
続いては八寸です。
このあたりでたまらず、日本酒もお願いしました。
上には枝豆ととうもろこし。
つるっとした食感で、ゼリーのようにきれいに固められていました。
その右には鱧の子。
これがまた、お酒のあてにぴったりです。
船形の器には雲丹。
何かと合わせてあったのですが、細かいところは忘れてしまいました。
それでも雲丹は臭みがまったくなく、美味しかったです。
右下にはからすみ。
からすみをちびちびいただきながら日本酒を飲む。
これも美味しいです。
真ん中には鮑と、確か蛸。
今回楽しみにしていた鮑はもちろん、蛸も柔らかくて美味しかったです。
そして鴨の肝もありました。
鴨の肝はあまり食べた記憶がないのですが、こちらも日本酒によく合いました。
少しずついろいろなものをいただきながらお酒を飲む。
楽しい八寸でした。
焼き物
続いては鰻です。
鰻に厚焼き卵、そして銀杏が添えられていました。
まだ外は暑いのですが、銀杏を見ると少し秋の訪れを感じます。
鰻はふわっとしていて、たれの味も上品。
もちろん鰻屋さんでいただく鰻も美味しいのですが、鰻重の鰻はご飯を美味しく食べるためにしっかり味付けされていることも多いです。
こちらは鰻そのものの味と柔らかさを楽しめるような感じ。
ふわっとしていて、本当に美味しかったです。
炊き合わせ
続いての炊き合わせも、夏を感じる一皿でした。
一番手前には鰊。
その上には茄子や冬瓜、かぼちゃなどの野菜が添えられ、最後にたっぷりのみょうが。
この鰊には驚きました。
臭みがなく、だからといって濃い味付けでもありません。
「美味しい鰊って、こんなに美味しいんだ」と思いました。
私があまりに「美味しい、美味しい」と言っていたからでしょうか。
大将が「そうめんにもできるで」と言って、さっと作ってくださったのがこちら。
鰊そうめん
このそうめんが、また本当に美味しかったです。
鰊の炊いたものと、揖保乃糸の上質なそうめん。
こんなお料理をさっと作って出していただけるなんて、さすがにしむらさんです。
そして、何より見てほしいのがお出汁。
本当に澄んできれいです。
市販のものと比べては失礼なのですが、鰊を使ったそうめんというと、もう少し煮汁の色が出ていたり、鰊そのものもしっかり濃い味付けだったりする印象があります。
でもこちらは、お出汁が澄んだまま。
もちろん味も美味しくて、こういうところにも丁寧な仕事を感じました。
予定になかった一品までいただくことができて、うれしかったです。
お食事
この日のご飯は鯛飯でした。
写真が少しピンぼけしてしまったのが残念ですが、鯛飯もやっぱり美味しい。
赤だしには昆布が入っていて、少しとろっとした感じもあり、こちらも美味しくいただきました。
水物
最後の水物は桃とぶどうです。
桃は目の前でむいてくださいました。
立派な桃が本当に丁寧に、きれいにむかれていきます。
自分ではあんなにきれいにむくことはできません。
私だったら途中で握りつぶしてしまいそう、などと思いながら見ていました。
最後まで美味しくいただきました。
今回も「にしむらさんのお料理」を楽しみました
今回も祇園にしむらのお料理を楽しむことができました。
世の中には、新しい組み合わせや驚くような見せ方など、今までにないお料理を出されるお店もたくさんあります。
そういうお店はそういうお店で楽しいです。
でも、何度もいただいていると、少し疲れてしまうこともあります。
にしむらさんには、いわゆる今風の流行を追ったようなお料理はあまりありません。
それでも、行けば毎回必ず美味しいものをいただける。
その安心感があります。
一見すると毎回同じように見えるものもありながら、実際には少しずつ変えておられる。
でも、変わってもちゃんと美味しい。
そういうところも、長く通いたくなるお店の理由なのかなと思いました。
今回は息子さんがお店に入られていましたし、娘さんも接客をされています。
お二人とも感じがよく、そんなお子さんたちと一緒に働いておられる大将も幸せだろうな、などと思いました。
大将によると、以前よく通っていたけれど少し足が遠のいていたお客さんが、最近また訪れるようになっているそうです。
なんとなく、その気持ちも分かります。
私もきっと、また無性に「にしむらさんのお料理が食べたい」と思う時が来るはず。
そして、その時にはまた予約をして出かけるのだと思います。
今回も美味しくいただきました。
〇にしむらさんの公式サイトです
〇エルマガジンの京都本です
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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