京都の年末の風物詩、南座の顔見世に行ってきました。
市川團十郎・市川新之助の襲名披露興行でもある今回の顔見世はチケットソールドアウト。
前回は夜の部についてご紹介しました。
今回は別の日に行った夜の部についてご紹介します。
南座限定のお祝い幕「祝幕」
なぜ2回に分けてでかけたかというと、母親が観に行ってみたい、と言ったから。
日ごろは歌舞伎を見ない母親にまで「見たい」と言わせる・・・
それが市川團十郎の襲名披露なんやな、と思いました。
で、襲名披露ならではの特別なものとしてあるのが「祝幕」
舞台に引かれる幕があるのですが、襲名披露興行に贈られるものを「祝幕」と言います。
今回の祝幕はとても豪華!
映画監督の三池崇史さんが構想を練り
アーティストの村上隆さんが制作
めちゃ豪華な祝い幕がこちら
歌舞伎十八番が描かれています。
地紋も、村上さんの有名なフラワーやどくろが描かれているそう
みなさんこの前で写真を撮ったりしていました。
ほんと、芸術作品。
2024年2月からは京都で村上さんの展覧会が開催されます。
これも観に行きたいなぁ
昼の部
昼の部の見どころは、市川新之助さんの外郎売と、団十郎さんのきれいさ&ぼたんちゃん、という一家3人全員が登場するところ、でしょうか。
双蝶々曲輪日記
舞台は大阪です。
市川染五郎さんが、上方のぼんぼん「つっころばし」を演じるのが挑戦でしょうか。
まだ慣れていない感じがありましたけど、これからどうやって演じていかれるのか楽しみです。
お父さんの幸四郎さんが上方歌舞伎がお好きとのこと。
実際楽しそうに演じておられる舞台を拝見したことがあります。
で、部隊は若い役者さんが多かったのですが、鴈治郎さんがしっかりと演じておられて舞台を成立させておられました。
若い役者さんが取り上げられることが多いですが、ベテランの役者さんはやっぱりすごいな、と思いました。
外郎売
過去最年少で演じるという「外郎売」
市川團十郎家のお家芸「歌舞伎十八番」の演目です。
ニュースなどですごいとは聞いていたので、実際自分の目で見たいと思っていました。
感想は「10歳なのにすごい」というところと「役者さんとしてすごい」というところ半分半分
抑揚とか、間とか目線とか、ちゃんとお稽古されているだけではないうまさを感じました。
自然な感じっていうのかな。
大きくなってどう成長していかれるか楽しみです。
この新之助さんが団十郎になるころまで私が見られるかはわかりませんが、どうか事件とかなく大きくなっていただきたいです。
男伊達花廓
團十郎さんの娘さんのぼたんちゃんも出てくる舞踊劇
踊りのうまさとかはわかりませんが、体をそらせての演技とかは練習していないとできないよね、と思いました。
そして何よりよかったのは「かっこいい男」を演じている團十郎さん
母親も「やっぱり違うなぁ」と言ってました。
わかりやすく絵になる格好良さでした。
景清
昼の部最後の演目はこちらも歌舞伎十八番の「景清」
前の演目とは違い荒々しい團十郎さんらしい演目です
團十郎さん演じる景清が出てくる前が長くて、その時に眠くなりがちでした。
最後はエビが出てきたり、豪華な舞台装置で華やかな舞台でした。
感想
たかーいチケットでしたが、これだけ舞台装置が華やかで出てくる人も多いとこの値段も仕方がないのかな、と思いました。
ともかく、新之助さんの外郎売・夜の部の児太郎さんの揚巻など、将来振り返って思い出しそうな演技を見ることができて良かったです。
〇こういう本を読んでいくと盛り上がらないつなぎの部分も楽しく見ることができます
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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