2023年の10月の連休に出かけた下ノ廊下
前回は、十字峡の絶景や小説「高熱隧道」に出てきた仙人谷ダムの様子をご紹介しました
今回は宿泊した、阿曾原温泉小屋についてご紹介します。
阿曽原温泉小屋
黒部ダムから8時間かかってようやく到着したのが阿曽原温泉小屋
下の廊下の行程で唯一の山小屋です
小屋のご主人がブログで登山道などの情報発信をされています
その厳しい文面から、怖い小屋なのかな、と思っていました
が、泊まって見てわかったのは、厳しい文面は登山者のことを思ってのこと
ご主人をはじめとして、小屋の皆さんがとても親切で温かい小屋でした
まずは温泉!
私たちが到着したのは16時すぎ
名前が示す通り、この小屋には温泉があります
夜は混浴になりますが、それまでは時間での入れ替え制
私たちが泊まった時は17時までは女性、17時から男性、18時からご飯、というタイムスケジュール
到着するとスタッフのかたが「まず、水と着替えだけ持って温泉に行ってください、温泉に入る時間が短くなるので」と
「靴下も脱いで、スリッパで行ってください」「雨降ってるから傘使ってください」と至れり尽くせり
ここまで着てきたレインウェアや、ヘルメット、靴下まで、私たちが脱いだものを軒下に吊るしておいてくださいました
なんて親切
奥にはストーブの焚かれた物置部屋がありそこで最終的にはしっかり乾かすことができました
行き5分帰り10分 絶景の露天風呂
お風呂があるのは、小屋の方曰く「行きは5分帰りは10分」のところ
疲れているので、実際はもっと長く感じました
本当にこの道であっているのかな?と思いながら歩いていると、露天風呂が登場!
崖沿いにあるので、景色が素晴らしい!
温泉も、お湯と水でちょうどいい湯加減
水道や洗い場はありません、石鹸やシャンプーもありません
それでも、かけ湯ができて、湯船に浸かれば極楽!
本当に気持ちのいい温泉で「いつまでも入っていたいねぇ」と言いながらつかりました
脱衣所は洞窟
脱衣所は浴槽がある場所から奥にあります
洞窟のようなところを活用して作られています
昔の工事とかでできた場所なんじゃないかな
すのこの上に荷物をおいておくのですが
地熱で暑くて、汗で濡れた衣類が乾くほど
温泉から出たポカポカの体では汗が出てしまうほどでした
美味しい夕飯
この日は連休最終日で、雨でキャンセルが出たこともありそれほどお客さんは多くなかったそう
そのため、手間のかかる天ぷらが夕飯に登場しました
この天ぷら、サクサクで美味しい!
コロッケまでありボリューム抜群
混雑している時はカレーライスになるそう
カレーも好きだけれど、天ぷら美味しかったです
豚汁とご飯(しかも新米)はおかわり自由、という豪華なお料理でした
この天ぷらを揚げているスタッフさんは道直しのプロ
私たちが泊まった翌日に、黒部ダムから阿曽原温泉までの道が落石で崩落したのですが、このスタッフさんが急行し直してくださったそうです
ご飯の後には、この黒部渓谷の様子を特集した昔のNHK番組のビデオを視聴
小屋の親父さんが解説をしてくださるのでより黒部渓谷の理解が深まりました
携帯電話の電波
小屋の中はauであれば通じます
小屋の電話はスターリンクを使っているので、その関係でauが通じるそう
露天風呂のあたりであればドコモも通じました
部屋
この阿曽原温泉小屋は雪崩の被害があるため、毎年取り壊し・立て直しをしています
なので、部屋の壁はベニヤ板
そのため、隣の部屋の話し声はまる聞こえ、それでも消灯時間にはみなさん静かになりました
寝具は、敷布団、掛け布団、毛布が用意されていました
本来は9人くらい寝る部屋に私たち5人➕1人という状況だったのでスペースには余裕がありました
私は敷布団の上に毛布を敷いて、毛布2枚をかけて寝ました
寒くもなくよく眠ることができました
注意してほしいこと
その1
阿曽原温泉小屋は標高がそれほど高くはありません
そのため、10月上旬でも蚊がいました(お風呂の辺りにいたみたい)
あと、部屋の中にも蛾とか虫がいました
私は気にならなかったけど、虫が苦手な人にとっては大変かも
その2
あと、小屋でストックがなくなった人がいました
靴を脱いでストックを置いて、大きな荷物を部屋において戻ってきたらなくなっていたそう
最新の高級なストックだったので、考えたくはないけど誰かが意図して持っていったのかな、と思ってしまいます
ストックは折り畳んんでリュックに入れると見つけることは困難
誰かを疑うなんて残念だし、一緒の小屋にそんな人がいるなんて思いたくもないけど、これが現実なんだな、と思いました。
泊まってみての感想
阿曽原温泉に泊まっての感想は、本当に温かい小屋でした
また泊まってみたいです
〇黒部渓谷についての本です
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
〇ブログ村に登録しています。バナーをぽちっとしてもらえると嬉しいです。