AmazonのPrime readingを使って自分では購入しないような本も読むようにしています
そのおかげで、自分の知らなかった世界や、気づかなかったことに触れることができています。
今回はそのような中で出会った「学びなおし」につながる書籍をご紹介します。
秋の夜長に読書などいかがでしょうか?
『わかったつもり』 西林克彦著
現在大学の教育学部で教鞭をとる著者が「文章を読んでわかったつもり」になっている状況を解説した書籍です。
私自身読む前は「私本たくさん読んでるし、そんなことないよ」と思っていました。
が、読んでみてびっくり、思った以上にわかっていませんでした(^^;
本の中では、実際の文章がいくつか出てきて、自分がどこまで「わかって」いるかを確認できます
というかむしろ「わかったつもり」でいたかがわかります。
ただ「わかったつもり」を指摘するだけではなくて、そのメカニズム(分類)も提示されています。
今後文章を読むときに気を付けることができそうですね。
そして、最後には過去の大学入試センター試験で出された国語の問題についても解説があります。
「自由な解釈」をするには、文章をしっかり「わかる」ことが大前提。
解釈は自由だけど、「わかる」ことには正解があり、そこを分けて考えて回答する必要がある。
ということが書かれています
こういうことは、学校でなぜ「国語」を学ぶのか、というベースにもなりますしもっと早く知りたかったなぁ試験勉強も、「よりよくわかるためのトレーニング」と思えば、もう少し頑張れたかも(←今更)
高校生であれば興味を持って読んでくれるでしょう。
お子さんを持つ親御さんにもおすすめの書籍です。
考えかたを学ぶ!「サイエンスの発想法」
この書籍は、京都大学で行われている講義を書籍にしたものです。
とても人気の講義で、受講するにも審査があるそう。
著者であり講義を担当している、上杉志成先生は薬学部で学び薬につながる新たな化合物を調べている先生です。
書籍自体は、各講義の冒頭に前回の講義の宿題の解説があり、講義があり、次の講義の宿題の説明がある、という構成です。
文字も大きいですし、図もあってわかりやすいです。
内容は、化学の考え方を学ぶというか、「へーだからそうなのね」と高校で学んだ化学の本質(の一端)を知る、という感じです。
すべて口語調で書かれていますし、大学の講義らしく「こぼれ話」もあって気分転換もできます。
各回の宿題も、大学生のアイディアも興味深いし、それに対する上杉先生がどうコメントするのか想像しながら読み進めるのも楽しいです。
化学を学んだ大人が「あの時学んだのはこうだったのか」と再確認することができます。
理系の人なら、高校生でも読むと面白いんじゃないかな。
大学受験の合間に読んで、大学ではこういう勉強をしたいな、というモチベーションアップにつながるような気がします。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。