コーチングという言葉を聞いたことがおありでしょうか。
コーチングとは、コミュニケーション技法のひとつで対象者が答えを創り出すのをサーポートする技法とされています。
日本でもコーチングを提供する団体がいくつかあり、日本コーチング連盟というものあります。
私自身はコーチングを学んでみたいと思ったことはあるもの、その金額の高さに受講には至っていません(^^;
その分、コーチングに関係する書籍を読んで気づきを得ています。
今回ご紹介するのは、元プロ野球選手の吉井理人さんが執筆した「最高のコーチは、教えない。」です。
しばらく前に出版されたビジネス書で、話題になったので記憶にある方もいると思います。
遅ればせながら、Kindle Prime Readingに入っていたことをきっかけに読みました。
読んでみてびっくり、とても分かりやすくって、面白い。
気になる箇所をクリップ保存できる「ハイライト」機能がKindleにはあるのですが、保存しすぎて「この書籍で保存できる上限を超えました」と表示されるほど。
書籍の内容を記載するのは著作権に違反するのでできませんが、この本を読んできづいたことをご紹介します。
吉井理人さんとは
野球に詳しい方はご存じと思うのですが、詳しくない方のためにちょっとご紹介。
吉井さんは、日本のプロ野球でプレーしたあと、アメリカ大リーグでもプレーしたピッチャーです。
書籍を読むと、かなり負けん気の強いピッチャーだったようですね。
和歌山県ご出身ということもあり、その時々の様子が和歌山便で書かれていて、関西地方に住む私としてはニュアンスが分かるので面白いです。
コーチに対して良い印象のなかった吉井さんですが、アメリカ大リーグで出会ったコーチにより「コーチ」というものへの印象が変わります。
ご自身が現役引退後、コーチとして選手を指導するなかで「ちゃんと学ぼう」と考えて筑波大学大学院で学ばれます。
この書籍は、そんな「現場と学問」「プレーヤーとコーチ」という二つの立場を経験した方の考えを知ることができます。
自分自身をコーチする
この書籍では、実際の野球選手の名前も出しながら、コーチをすることについて記載されています。
野球が好きな人には、コーチングと関係なく楽しめると思います。
野球に詳しくない人にとってはどうでしょうか?
心配ご無用、ビジネスの現場でも使えるように、補足がされています。
ビジネスの現場にかかわらない、そのほかの職種の人にとってはどうでしょうか?
私自身、医療従事者でありビジネスの現場に関係はありませんが、それでもとても面白くこの本を読みました。
その理由はこの本が持つ二つの特性があると思います
- コーチという関係が職場の先輩後輩、新人指導などの場面でも使えるから
- この本に書かれている内容が、自分自身を「コーチする」にも役立つから
ということです。
私の心にのこったのは
- 最初から大きな夢に取り組まず、小さな課題を設定する
- 目的(夢)→目標→課題と落とし込んでいく
- 小さな課題をクリアしていくことで、最終的な夢に到達できる
あと、心に刺さったのは
- がむしゃらに働くことを格好悪いと敬遠するのは、頑張って結果が出なかったときの言い訳。
- がむしゃらに働くことすらできない人は成功しない。
というところです。ああ、耳が痛い・・・
本当に面白い本でした。
保存したかった箇所の3分の1しか、Prime readingでは保存できていませんでした・・・ちゃんとお金を払って買おうかな。
そんな感想を抱く、本でした。おすすめです。
以上、ご参考になればうれしいです。それでは。