自力で公共交通機関利用で登るのが難しい、兵庫県と鳥取県の県境にある氷ノ山
今回は、好日山荘登山学校のツアーに参加して登ってきました。
前回は、公共交通機関で行く方法と、好日山荘登山学校についてご紹介しました。
今回は当日の山歩きについてご紹介します。
登山口には雪がない!
わかさ氷ノ山キャンプ場から出発
きれいなバンガローが並んでいて、夏場は多くの人でにぎわっているんだろうな、と思わせる雰囲気です
ただ、残念ながら私が訪れた3月下旬はまだ休業中
トイレも開いていません。
最終トイレは若桜駅近くの道の駅です
最初はキャンプ場内の舗装された道路を歩きます
登山口から山道歩きになるとすぐに雪が出現
とはいえ、気温も高く、雨が降っているくらいなのでアイゼンやチェーンスパイクはこの時点では使いませんでした
夏道か、冬道か
雪山歩きの楽しさは、雪があるからこそ歩ける道を歩くことにあります
地形によって、夏道と冬道が分かれている山もあり、氷ノ山もその一つ
- 夏道は、一度沢を渡ってぐるーっと氷ノ越の避難小屋に向かいます
- 冬道は、迂回せず直接氷ノ越と山頂の間の稜線に登り上げます
今回は、夏道を通りました
理由は
- 雨が降るお天気だったので、稜線に出る前に氷ノ越の避難小屋で準備をしたかった
- 冬道は急なので、今回の用にいろんな技量のメンバーが集まっているときには向かない
等があったようです。
あと、雪崩の心配もなかったので、沢を渡る夏道ルートでも問題なかった、というのもあるのかもしれません。
緩んだ雪に足を取られながら、氷ノ越まではアイゼン無しであるきました。
今回は登山学校ということもあり、アイゼンなしで雪道をちゃんと歩く練習をして、その上でアイゼンを付けて歩く、というプランだったようです。
氷ノ越避難小屋
避難小屋に到着した時は、雨はやや小ぶり、という状況
この先の山頂もかろうじで見えていました
山頂までの道は風が強いことが多いので、一枚多めに服を着て歩きます。
ここからアイゼン装着
最初は稜線をのんびりあるきます。
雪庇の踏み抜きも心配されるので、ガイドさんが適宜歩く箇所を教えてくれます
こういうのが、ガイド登山の安心できるところです
そして、今回のルートで一番あぶない「こしき岩のトラバース」にやってきました
この丸っこい岩が「こしき岩」
岩の上を歩く道もあるようなのですが、それは上級者向け
ノーマルルートは、岩の下のラインを歩きます
雪が解けて木が飛び出しているので、それにひっかからないように注意しつつ、アイゼンとピッケルを使いながらこの岩の下を通り抜けました
そして、頂上までの急な坂を何とか登って山頂到着
避難小屋や、冬季閉鎖中のトイレがあるのが分かる以外は、何も見えない山頂でした
風はこの時期にしては穏やかだったみたいです
時間もないので、山頂ではあまり休憩をしないで下山開始
帰りは来た道を戻ります
ここでは少し写真を撮る余裕もありました。
何とか展望が開けたのがこちら
鉢伏山とかが見えているんじゃないかなぁ
怖かったこしき岩のトラバースも何とかやり過ごし、氷ノ越の避難小屋に到着
ここで再度衣服の調整
この先は標高が下がって暑くなるので、一枚脱ぎました。
そして、アイゼンも外して下山開始。
帰り道は、踏み抜きに苦しめられました
雨降り&昼なので気温が上がって、標高が低いところではところどころで雪を踏み抜きました
足が入った方向とは逆に抜けばいいのですが、慌ててそのまま上に抜こうとすると雪の下の岩や木で足を痛めてしまうことがあります
私も数回踏み抜きましたが、いっしょに歩いてくれる人もいるので落ち着いて対応することができました。
こういうのもグループ登山の安心する点かな。
何とか暗くなる前に登山口に到着。
帰りもガイドさんの車で姫路駅まで送ってもらい、ツアー終了、となりました。
ツアーに参加してみての感想
- 歩くルートや注意点を教えてもらえるので気が楽
- ちょっとしたトラブルがあっても一人じゃないという安心感
- 歩くスピードが皆一緒ではないので待つことも時にはある(お互い様)
- いろんな人がいるので自分とは違う感想を持つ人もいることを受け流す(これまたお互い様)
でしょうか。
この日はWBCの日本対メキシコ戦
歩き始めた時は日本は負けていたのですが、氷ノ越避難小屋に到着したときに日本が勝ったことを知り、参加者皆で喜んだのもいい思い出になりました。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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