前回は、「いま歌舞伎を始めるのがおすすめな理由」を熱弁しました。
じゃぁ、ちょっと南座行ってみようかな、という方へ向けた南座や顔見世をより楽しむ方法をお届けします。
南座の公式ホームページはこちらです。
入る前に建物チェック、気分をもりあげよう。
建物に入る前から、わくわくポイントがあります
まねき上げチェック
吉例顔見世興行では、南座の正面に「まねきあげ」という出演する役者さんの名前が掲げられています。
これが掲げられるのはNHKのニュースにもなり、「師走がくるな」という気分になります。
(もっと昔は11月末から始まっていましたが、いまは12月からになっています)
まねき上げのためだけの方法(書体)で書かれた看板を見ると、どの役者さんが出るかわかります。
向かって左が東(江戸)、右が西(上方)の役者さん。
それで「東西合同歌舞伎」というのですね。
演目チェック、劇場外のイラスト
正式名称はわからないのですが、まねき上げの下にはその日の演目のクライマックスが絵になって掲げられています。
絵になるとまた印象が違うのですが、私のような初心者は演目の名前を聞いてもピンとこないけど、ここで絵をみて「あ、この演目見たことがあるかも」となることも💦
入るまえに見ておくと、いいですね。
花街の総見がないかチェック
顔見世では京都にある花街の芸舞妓さんが訪れる「総見(そうけん)」があります。
もちろん、総見以外の時でも芸舞妓さんが見に来られることもあります。
ただ、総見になると桟敷席に芸舞妓さんがずらっと並ぶので壮観!
本当に華やかです。
総見かどうかわかるポイント
- やたら桟敷席が売り切れている(購入時)
- 入口に花街の名前が掲げられている(当日)
予約受付開始日に、ほかの席と比べて桟敷席の売れ行きがいいと「この日総見かも」と思います。
実は、2021年の顔見世ではそうでした。
で、当日南座に行くと「上七軒」という掲示がありました。
実際には、舞妓さんがいつもより多くて、その写真をとるカメラマンがいたので早くから気づいたのですけどね^_^;
これも京都の顔見世ならではかな。と思います。
イヤホンガイドを入手
初心者さんにおすすめなのが「イヤホンガイド」
演目の見どころや、役者さんの情報を演目に合わせて解説をしてくれます。
片方の耳がイヤホンにふさがれるのがいや、という人もいますね。
歌舞伎独特の用語や決まり事をタイミングよく解説してくれるので、私はおすすめです。
イヤホンガイドの料金は2021年12月現在1台700円。
回数券などお得に借りられるシステムもあります。
イヤホンガイドを借りるときに気にしていただきたいのが、イヤホンのサイズ。
通常はMサイズですが、頼むと小さいサイズを出してくれます。
「小さいイヤホンをお願いします」と伝えると、出してくれるので女性にはお勧めです。
このイヤホンガイド、感染対策のためか、借りたり返したりを入口の外でしか対応していません。
一度入場しても、チケットの半券があればまた外に出られるのですが、面倒なので入場するまえに借りておくのをおすすめします。
参考書籍
〇国際交流やビジネスの場面で伝統芸能の知識が必要となることもあるようです
書いていたら、入場するまでで文字数が多くなったので、今回はここまで。
以上、ご参考になればうれしいです。それでは。