歌舞伎って、なんか、役者がいろいろ話題になるけど、どんなもの?
と思う方もおられると思います。
私は大学生で関西に住むようになってから、歌舞伎を時々見るようになりました。
今回は、歌舞伎を見たことがない、という方にもおすすめの「シネマ歌舞伎」をご紹介します。
多くの人になじみのある「ワンピース」や「三谷幸喜作品」も今年は上映されますので、ぜひこの機会にシネマ歌舞伎を見てみてください。
シネマ歌舞伎って?
シネマ歌舞伎は、歌舞伎のなかでも人気の演目を映像化したものです。
数は限られていますが、全国の映画館で上映されます。
上映期間は作品によって1週間以内のものもあれば数週間のものもあります。
上映される映画館や期間は作品によって異なります。
私が勝手に思う、シネマ歌舞伎の魅力は・・・
チケット料金が安い
1つの作品のチケット代金が2200円です。
歌舞伎の一番安いチケットでも、これより高いので敷居がぐっと下がります。
また、3回分のチケットがセットになった前売り鑑賞券「ムビチケ」も販売されています。
年度初めに今年の上映予定作品が公開されるので「今年は何回か見にいきそう」という場合は、このムビチケを買っておくとよりお得に鑑賞ができます。
大画面で「良い角度」から見ることができる
当然のことながら、劇場で歌舞伎を見る場合は、席の移動もできないし役者さんのそばまでよって見ることはできません。
このシネマ歌舞伎では、場面によって役者さんに寄ったり、引いたり、「みどころ」を抑えて撮影してくれています。
東京でないとみることができない演目を見ることができる
関西では、歌舞伎が上演される頻度が多くて年に4~5回だと思います。
東京では歌舞伎座で毎月上演されていますし、出演される役者さんも関西の演目とは異なることが多いです。
シネマ歌舞伎では、東京以外ではなかなか上演されない演目・配役をみることができます。
イヤホンガイドアプリで解説が聞ける
実際の劇場ではイヤホンガイドをレンタルすることで、劇中の用語などの解説を聞きながら観劇をすることができます。
シネマ歌舞伎では「イヤホンガイドアプリ」がAndroid、iOSで利用ができます。
アプリのダウンロードは無料で、アプリを聞く権利を購入して、映画の上映に合わせて解説を聞くことができます。
「歌舞伎ってセリフが分からないんじゃないかと心配」という方はイヤホンガイドアプリを利用してみてください。
実際イヤホンガイドを借りるよりも、お安いと思います。
映画館では、イヤホンガイドアプリのことを、上映時間が過ぎてから紹介します。
周りが暗くなっているなか、スマホを開いてアプリの操作をするのは大変。
イヤホンガイドアプリを利用する場合は、上映開始前に準備しておくことをお勧めします。
歌舞伎初心者さんにもおススメの今年のシネマ歌舞伎
今年の上映予定作品はこちらのホームページで公開されています。
どれも有名な作品で、役者さんの組み合わせも素晴らしいのですが、歌舞伎を見慣れていない人におすすめの作品をご紹介します。
7月:野田版鼠小僧
野田版鼠小僧は野田秀樹さんによる歌舞伎作品です。
鼠小僧自体は時代劇の演目ですが、セリフが現代風でわかりやすいです。
中村勘三郎さんの演技も素晴らしく、もっと勘三郎さんの舞台をみたかったなぁ、と思わされます。
8月:三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち
「月光露針路日本 風雲児たち」は今年の大河ドラマの脚本を書いている、三谷幸喜さんによる歌舞伎作品です。
歌舞伎というよりは、現代劇に近いかな?と思いますが、セリフ回しや型などに歌舞伎らしさもあり、見ていて楽しいです。
9月:スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース
「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」は人気漫画ONE PIECEを歌舞伎にしたものです。
私はマンガの方はほとんど読んだことがありませんが、とても楽しかったです。
実際の上演も見に行って、映画でも見ましたがどちらも楽しかったです。
10月・11月:風の谷のナウシカ
ジブリアニメの風の谷のナウシカも歌舞伎になっています。
話題になったので覚えておられる人もいるのでは?
ストーリーを知っているので、「歌舞伎見てみようかな」という人にはいいかと思います。
以上、シネマ歌舞伎への思いをつらつらと書いてみました。
ご参考になればうれしいです。
それでは。