家族の影響で関心を持ち始めた歌舞伎。
大学生の頃は、試験明けに観に来て眠りこけたこともありました
いまは「わざわざ特急料金を払わなくても観に行ける範囲」で楽しんでいます。
京都には南座という歌舞伎が上演される劇場があって、年に3回ほど歌舞伎が上演されます。
特に年末に行われる「吉例顔見世興行」は京都の風物詩。
東西合同と銘打たれていて、上方(関西出身)の役者さんだけでなく、東京の役者さんも出演されるので楽しみです。
というわけで今年も顔見世に行ってきました。
朝から夜まで、頑張ってみてきたので感想をお届けします。
前編の今日は第一部(午前の部)の感想です。
第一部:午前の部 10:30〜12:55
今年も三部制の顔見世
午前の部は大河ドラマを思い出す内容でした
義経千本桜 すし屋
舞台は源氏と平家が争う時代の奈良。
寿司屋に匿われた平家の武将、そこに帰ってきた寿司屋の勘当息子が主人公。
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に梶原景時役で出演していた中村獅童さんが主人公でした。
劇中にも梶原景時が出てくるので、なんか変な気分。
テーマとしては、
- 感動されていた息子が最後改心して頑張るけど、日頃の行いが悪いから…
- さらに、犠牲を払った頑張りも相手はお見通しだった
というストーリー。
なんか、こうまとめると元も子もないですなせ
現代に生きる私としては
- 心を入れ替えるなら早めにしよう
- いきなり暴力はダメ、話そう
と強く思いました。
ちょうど今年の大河ドラマから選ばれた演目なのかな、と思いながら見ました。
文覚とか鎌倉殿の13人で出てきた人の名前がちょいちょいでてきます。
この演目を見るのは初めてではありませんが、新鮮な気持ちで見ることができました。
3月には京都で文楽で上演されます。
この演目はもともとは人形浄瑠璃文楽からきています。
文楽は京都ではあまり公演がありませんが、来年3月に京都府立文化芸術会館で文楽京都公演が開催されるので、楽しみです。
龍虎
午前の部の最後は舞踊ものです。
初めて見る演目で、期待をせずに見たのですが、思ったよりも良かったです。
登場したところで、お二人の頭についている龍と虎にびっくり。
もしかして、なんか変わり種の舞踊なのかな?と思ってみてしまいました。
実際は、毛ぶりや早着替えなど歌舞伎舞踊の見どころが詰まった演目でした。
龍と虎の戦いというテーマはわかりやすいし、外国からの旅行客の方にも楽しんでもらえるんじゃないかな、と思いました。
お子さんとか若者、歌舞伎初めての人にもおススメの舞踊です(て、そんなに頻繁に上演される演目じゃないと思うけど)
新しい演目との出会いもあった、2022年吉例顔見世興行の感想でした。
〇隈取とか衣装とかのことがわかると歌舞伎を見るのが楽しくなります。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。