昨日に引き続き、京都の冬の風物詩。南座の吉例顔見世興行のレポです。
南座の正面に、役者さんの名前を書いた「まねき」が上がると、関西のテレビではニュースになります。
華やいだ雰囲気が出て、前を通っても写真撮影している人が何人もいました。
本日は、午後の部と夜の部をご報告します
南座の椅子が座りやすくなった
演目の感想を記載するまえに、ちょっとよりみち。
南座に来たのは、1年ぶり。
今回座ってみて気づいたのは
座席がなんか違う
ということ
みてみたら、座席の上にあのエアウィーブが
座布団式のものが乗っていました。
実際座っていても楽ちんでした。
というわけで、午後の部の感想です。
第二部・午後の部 14時10分〜5時15分
「今年の顔見世見に行くならお昼の部やなぁ」という声が周りでも多かったお昼の部。
実際、午前の部よりも賑わっていました。
舞妓さんや芸妓さんも来られていて華やかな午後の部の演目をご紹介します。
恋飛脚大和往来 封印切
簡単なあらすじ
舞台は江戸時代
主人公は、恋人の遊女と結婚するためのお金を支払うお金が無い状態。
なのに、仕事の途中で職場のお金を持って恋人職場に行ってしまう。
そこに、恋敵でもある友達がやってきて、けしかけれて職場のお金に手をつけてしまう
という物語
身も蓋もないはなしですが、心中物として人気の演目です。
これまでに何回か見たことがあります。
感情移入できない・・・
が、私はこの物語に全然感情移入できません。
その理由は
- 遊ぶなら自分のお金で遊ぼうよ
- 自分がダメなことをしても、それに恋人を巻き込むな
と思っちゃうから(^^;
昔の人は、これが良かったんやろうなぁ
現代私たちの学びとしては
- 遊びに行くのは仕事をちゃんと区切りつけてから
- 見栄を張らない
ということでしょうか。
新たな配役で新鮮
演目としては、出演していた人はこの演目に慣れていた人が多くて、入り込んでみることができました。
これまでは、昨年亡くなられた片岡秀太郎さんがよく演じていた役を東京の役者さんが演じておられました。
歌舞伎は人によって演じられるんだなぁと思うと同時に、新しい役者さんを知ることができてよかったです。
秀山十種の内 松浦の太鼓
体調不良者が出て配役変更があった、午後の二つ目の演目。
歌舞伎は休止することなく講演を続けてくれるのでありがたいです。
簡単なあらすじ
舞台は赤穂浪士討ち入りの前日と当日の江戸
赤穂浪士とその妹が務める大名屋敷のお殿様が主人公
赤穂浪士への思い入れが強すぎて、討ち入りをしないことにイライラするお殿様
あろうことか、その妹にも辛くあたります。
実はその兄の赤穂浪士は、歌でその気持ちを表していました。
そのことに気づいた時にはちょうど討ち入りのタイミング
討ち入りをしたと分かった途端機嫌が良くなるお殿様。
文字だけ見ると、そんな上司嫌やわぁという感じのお殿様ですね
そのお殿様を片岡仁左衛門さんが、愛嬌たっぷりに演じておられました。
赤穂浪士を演じるのは中村獅童さん、そのほかにも東京の役者さんも出ておられました。
顔見世ならではの演目
顔見世では時期的に忠臣蔵関係の演目がかかることが多いですが、今回は舞台が江戸時代ということで、初めて見る演目だったかもしれません。
役者さんも東京の方が多くて、これぞ顔見世という感じでした。
お客さんの拍手も大きくて、良かったです。
というわけで、お昼の部の感想はここまで。
〇顔見世ではよく知られている演目が上演されることも多いです
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。