今回は臨床研究について関心のある人におすすめの2つのセミナーをご紹介します。
1つは、臨床医のアカデミックキャリアの作り方について、様々な人の話を聞くことができます。
もう1つは、統計解析・研究計画立案について学ぶことができるオンラインセミナーです。

臨床医のアカデミックキャリアの作り方
2018年から開催されているセミナーで、今回のテーマは、「クリニカル・クエスチョンは、日常診療現場から生まれる」です。
どのようにクリニカル・クエスチョンを可視化してきたのかについて講演やディスカッションが行われます。
臨床研究に興味があるけれどもどう始めたら良いのか悩んでいる、始めてはみたけれど壁にぶつかっている、という方にお勧めです。
開催概要
- 日時:2023年3月5日(日) 10時〜14時(14時15分〜懇親会)
- 場所:日本橋ライフサイエンスビルディング(現地開催予定、オンデマンド配信なし)
- 対象:卒後20年未満程度の臨床医(大学教員、大学院生を除く)
- 参加費:1000円 (税込み)
- 受付締切:2023年2月20日(月)

内容(一部抜粋・敬称略)
第一部: 私のクリニカルクエスチョンはこうして生まれ、可視化された
宮下 淳(白河総合診療アカデミー教授)
高田 俊彦(同准教授)
第二部: 特別講演「感染症の臨床研究 これまでの経験と課題」
忽那 賢志(大阪大学大学院 医学系研究科 感染制御学 教授)
ランチタイムセッション: 私は今こうやって臨床研究を学んでいる
三倉 直(白河総合診療アカデミー 助手)
相田 雅司(同フェロー)
小坂 明博(福島県立医科大学 助手、臨床研究イノベーションセンター フェロー)
第三部: クリニカル・クエスチョンこそすべて
三倉 直(白河総合診療アカデミー 助手)
藤井 浩太朗(浅井東診療所 副所長)
福原 俊一(福島県立医科大学 副学長、京都大学 名誉教授、Johns Hopkins大学 客員教授)
参加を希望するかたはこちらのフォームに記入をお願いします。
第7回臨床疫学セミナー
「臨床研究の新しいスタンダード:『知りたい効果』から研究計画と統計解析を考える」
これまでも何回かご紹介してきた臨床疫学推進機構が主催する「臨床疫学セミナー」
有料ではありますが、オンデマンド配信があり繰り返し視聴できることと、わかりやすい資料も配布されるので、何度か参加しています。
近年、研究疑問にあった効果を事前に明瞭に定義し、研究計画と統計解析もそれに沿ったものにすることが、臨床試験でも観察研究でも推奨されつつあります。
本セミナーでは、「効果」の種類を概説した上で、研究疑問から「知りたい効果」を組み立て、統計解析を含めた研究計画を立案する方法が解説されます。

開催概要
- 日時:2023/1/20 (金) 17:00~18:10
- オンデマンド配信: 2023/1/27 (金) ~2023/2/26(日)
- 場所: Zoom
- 演者: 佐藤 俊太朗 先生(長崎大学)
- 参加費: 参加費: 3000円 (学生: 500円)
- 登録〆切: 1/19 (木)
内容
ある介入(または曝露)の効果を明らかにするためには、臨床試験や観察研究を実施し、データを集め、統計解析をおこない、効果を推定します。
しかし、推定される「効果」にはいろいろな種類があります。
その効果にあった評価方法を知らなければ知りたい効果と、推定される効果が一致しない研究となってしまいます。
そうならないように適切な研究計画を立案できるようにこのセミナーで学びましょう。
セミナーの詳細はこちら。
申し込みはこちらのサイトをご覧ください。
以上、ご参考になると嬉しいです。
それでは。