マインドフルネスという言葉を聞いたことがありますか?
私は聞いたことはあるものの、いまいちぴん、ときていませんでした。
今回、シリコンバレーのテックカンパニーでもこの考えが取り入れられているようです。
マインドフルネスに関係する書籍を2冊読んだのでご紹介します。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスというのは、言葉を訳すと「気づき」という意味です。
ふだん見過ごしていることを先入観を持たず、ありのままに見ることによって、気づきを得る、というのがマインドフルネスです。
書籍1:サーチ・インサイド・ユアセルフ
タイトルに「グーグルのマインドフルネス実践法」とあり、興味を持って読みました。
著者自身もGoogleで働く人で、社内でマインドフルネスを広める役割を担っている様子。
文中でも、仕事のなかでマインドフルネスを実践する意義が書かれています。
「そんなの、忙しい仕事のなかでは無理だよ」とか「実践できるのは仙人みたいな人だよ」
と思っていたけど、ちょっと身近に感じられました
EQが高いと良いリーダーになる
この書籍の面白いところは
- EQが高いとよいリーダーになることができる
アメリカ海軍のとりわけ有能な指揮官は、ポジティブで社交的なんだそう
EQは、私たち自身の持続可能な幸せの土台になるとこの書籍では記載しています。
マインドフルネスを鍛える
そのために役立つのが「マインドフルネス」を鍛えるということです。
マインドフルネスは注意とメタ注意という2つの重要な能力を鍛えます
メタ注意は注意に対する注意、つまり注意辞退に注意を払う能力で、自分の注意がそれたことをしる能力です。
「いま、注意がそれたぞ」ということを知らせてくれる能力と記載されています。
瞑想って?
マインドフルネスを鍛える方法の一つとして、瞑想が紹介されています。
隙をなくし、リラックスをすることで心を自然な状態にもどしてくれる、というわけです。
本書ではより具体的に、マインドフルネスを鍛えることの意義、その方法が紹介されています。
自分だけでなく、周りの人やチームにも視点が向けられているのが良いな、と思いました。
ビジネスでマインドフルネスを活用したいひとは、ぜひ読んでみてください。
書籍2:究極のマインドフルネス
メンタリストGaiGoさんが執筆した書籍です。
最初にご紹介した本よりも、平易な言葉で一般向けに書かれた本、という印象です。
1冊目の本よりも、「自分への影響」に視点がむけられた本です。
マインドフルネスのABC
- A Awareness(アウェアネス)
「自分が何をしているのか」に気づくこと - B Being(ビーイング)
価値判断や評価をせず、ただそういう行為をしている自分がそこに存在している、と客観的にとらえること - C Clarity(クラリティ)
物事をあるがままに、明確にとらえるということ
気づく→客観的にとらえる→判断をせずあるがままにとらえる
ということがマインドフルネスなのです。
この本では、どうすればマインドフルネスを鍛えることができるのか、そしてマインドフルネスを鍛えたらどういう良いことがあるのか、を紹介しています。
森を歩くことは健康にいい
「確かに」と思ったのは
「森など木がたくさんあるところを歩くだけでも、うつ病の改善につながる」という2015年にスタンフォード大学が実施した研究です。
私も山などで歩いていると、最初はいろいろ考えていたとしても途中で何も考えなくなるようになることに気づきます。
研究によると、1時間半くらい歩けばいいようなので、ちょっとしたお散歩でも達成できそうですよね。
この本にはこういう事例もたくさん紹介されています。
分量もそれほど多くないので、日常生活でマインドフルネスを取り入れてみたい方におすすめです。
医療従事者向け
医療従事者にむけて、マインドフルネスを紹介しているサイトもあります。
EM Allianceという、救急医のグループが自分たちの健康を考える「EMA for us」の中でマインドフルネスを取り上げています。
コンパクトにまとめられているので、一度見てみてください。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。