日本の伝統芸能にも関心を持とう、と言うことで今年に入ってから能や狂言を観るようにしています。
今回は、大阪のフェスティバルホールで開催された、「狂言三代 祝祭大狂言会2023」に行ってきました。
見ごたえのある楽しい公演だったのでご紹介します。
この狂言は野村万作さん、萬斎さん、裕基さんを中心として毎年開催されている狂言会です。
今年、京都の観世会館で開催され狂言をみに行ってとても面白かったので、また出かけることにしました。
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ホール内は撮影禁止だったので写真少な目でお届けします。
祝祭大狂言会 2023
フェスティバルホールの大ホールで開催されました。
オーケストラとかの演奏もあるホールです。
舞台の後ろには能舞台にある松が大きな幕としてかかっていました。
舞台の上には、さらに舞台があり、後ろの左には橋掛(通路のようなもの)がありました。
あと、通常の能舞台には右側の奥は切戸口になっているのですが、今回は左と同じような橋ができていました。
続いて、演目とその感想です
棒縛
歌舞伎でも演じられていて、これまでにもみたことがある演目
棒縛のあらずじは、勤務先の酒を盗み呑みする2人の腕を棒に縛り付けて、飲めないようにしたのに
2人はなんとかして飲もうとします
その飲もうと頑張る感じや、見つかった時の様子が面白かったです。
こちらは野村裕基さん、野村太一郎さんという若いお二人が出ていてそこも見所でした。
那須与一語
源平合戦で、那須与一が船上の扇を弓矢で射るという名場面
平家物語の名場面でありながら、昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では出てこなかったということでも話題になりました。
この場面を語りと動きで魅せるお芝居です
今回は人間国宝で御年91歳の野村万作さんが15分演じました。
棒縛とは違って、古典文学なので言葉など難しいところもありましたが、最初に野村萬斎さんによる解説があり、また演目や使われる言葉について書かれた解説文があったので助かりました。
博打十王
「博打十王」は閻魔大王が博打うちにカモにされるというお芝居
念仏の流行により地獄に来る人がへったので、六道の辻まで死者を見にきた閻魔大王一行
そこに来たのが博打うちの男、野村萬斎さん
サイコロを使ったかけをすることに・・・
という物語
今回は、ここで出る目を予想して、多く正解した人には景品が当たるという趣向もありました。
狂言自体も面白いし、こういうワクワクもあるしで楽しむことができました。
こういう念仏の流行を茶化すような演目を作るなんて、昔の人は洒落が効いていたんやなぁとおもいました。
古典的な演目を、笑える演目で挟むので、初心者でも飽きることなく楽しむことができました。
フェスティバルホールが大きいのでので、近くで見られなかったのが残念。
来年も開催されるようなので、またチケットの発売をチェックしたいと思います。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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