HSPという言葉を聞いたことがありますか?
HSP(Highly Sensitive Person)の略で、「非常に敏感で感受性が強い敏感な気質を持ったひと」とされています。
病気というわけではなくて、特性の一つ、という位置づけです。
人よりも疲れやすいかな、とか、人が多いところ苦手だな、と思っている人はHSPかもしれません。
「HSP」と名前が付くことで、情報が集まり対処法もわかるようになります。
また、自分がそうでなくても、その状況に対する理解が深まることで、周りの人との接し方で参考になるところもあるかも、と思いご紹介します。
特に参考になった本2冊
私は医療従事者ではありますが、この領域の専門家ではありません。
本を読んで理解を深めたいな、と思いHSPに関する本を何冊か読みました。
いろんな本が出ていますが、正直ピンキリでした。
その中でも特にわかりやすかった本2冊をご紹介します。
どちらも、イルセ・サンさんによる著書です。
このイルセ・サンさん自身も、HSPとのこと。HSPという名前を知って安心した、というようなことを書いておられました。
また、イルセ・サンさんはカウンセラーでもり、多くの方の話を聞くなかでHSPとは何か、や、どうすればラクに生きることができるか、を著作でまとめられています。
まずはこの本から「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」
この「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」では、HSPについて一番最初に読む本として適しているとおもいます。
その理由は
- HSPかどうかを判断するチェックリストがある
- そのうえで、HSPについて肯定的に説明がされている
からです。
この書籍では「HSPは愛すべき能力です」としています。
それは、HSPの人が持つ以下の4つ特性によるものとしています。
- 多角的な思考
- 気配り上手
- 誠実で責任感がある
- 想像力が豊か
人にはいろんな特性がありますが、それもどうとらえるかによって、受け止め方も変わってきます。
この本を読むと「自分のこういう特性も、悪くはないかな」と思わせてくれるので、「自分はHSPかも?」と思っている人にとっておすすめです。
具体的な対処方について知りたいなら「敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント」
同じくイルセ・サンさんの著作である「敏感な人や内向的な人が楽に生きるヒント」は、HSPの人がどう工夫して生活しているかを詳しく知りたい場合におすすめです。
敏感な人や、内向的な人、とはどういう人のことか、が説明されたうえで、楽に生きるヒントが紹介されています。
楽生きるヒントとは
- 過度な刺激から自分を守る
- 堂々巡りの不安を断ち切る
- 日々に喜びや意義を見いだす
- 不快なコミュニケーションを回避する
- 自分に正直な選択をする
- 自分の個性を快く受け入れる
とこの本では書かれています。
本の中には、各ヒントごとに具体的な方法が書かれています。
実際にHSPの人がどう日常生活で対処しているか、またそれの話を聞いた著者(イルセ・サン)さんがどう思ったか、が書かれています。
他の人の経験から自分を振り返ったり、ヒントを得ることができるので読んでいて参考になりました。
自分に「敏感」「内向的」な特徴が何かしらあるかも?と思った人がいたら、一度読んでみると気が楽になると思います。
HSPという言葉を聞いて、病気なの?大丈夫?と思う人もいるかもしれません。
病気ではなくて、特性の一つ、でも困っている人がいたらこういう本を読んでみると理解も深まって楽になるかもしれないよ、ということでこの記事を書きました。
以上、ご参考になればうれしいです。それでは。