歌舞伎

今年も行ってきた南座顔見世:仁左衛門さんを見に行った夜の部感想

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今年も出かけてきた、京都南座の顔見世興行

お昼の部は、大津絵道成寺が印象に残りました

今年も行ってきた南座顔見世:配役変更もすばらしかったお昼の部感想京都の冬の風物詩 南座の顔見世 チケットが高くて尻込みする気持ちもありますが「人がする芸術は見られるときに見ておけ」と思い出かけて...

夜の部も観劇してきたので感想を書いておきます

吉例顔見世興行 2024年夜の部

こちらの夜の部は「片岡仁左衛門さんを見に行く」と思ってチケットを購入しました

私が歌舞伎を見続けてるようになったのは、仁左衛門さんがいらっしゃったから、と言っても過言ではありません

仁左衛門さんもお年でいらっしゃるので、見られるうちは見続けたいと思ってチケットを購入しました

元禄忠臣蔵 仙石屋敷

赤穂浪士討ち入り後の場面を描く演目です

これまでも何度か元禄忠臣蔵を観たことはありますが、この場面は始めて

最初に中村梅玉さんが出てきて、続いて大内蔵之介役の片岡仁左衛門さんが出てきて「これは間違いない」と思いました

座っているだけでその役を演じられる役者さんはそうはいません

お二人とも素晴らしいと思いました

実際の赤穂浪士だけ役者さんが出てきたのはびっくり。

舞台上に50人近くの役者さんがそろわれて、圧巻でした

顔見世らしいと思ったし、チケット代が高いのも仕方がないなぁと思いました

にしても仁左衛門さんが今年80歳とは思えない声の張り

ライトに当たって顔が光っておられたので、実際に涙を流しておられたのかもしれません

仲間に対して退出を促す「立ちましょう」という声、立ち姿は忘れられない場面となりました

仲間を促すだけでなく、自分の心も奮い立たせるセリフでした

他にも「最期の場面に向かう心構え」を息子に語る場面は、時代は違うけどあたふたしなくて済むように毎日精一杯生きたいと思うセリフでした

ちょうど翌日が赤穂浪士討ち入りの日(旧暦の12月14日)にふさわしい演目でした

〇47人も浪士がいると、こういう解説も必要になってきます


色彩間苅豆 かさね

中村萬寿さんが若いかさねという女性を、そのかさねをだます悪い男を片岡愛之助さんが演じる予定だった色彩間苅豆 かさね

愛之助さんが降板したので、萬寿さんの次男の萬之助さんが演じることになりました

萬之助さんは頑張っておられたけど、やっぱり悪い男というには説得力がなかったです

親子で演じておられるという、見ている側の先入観もあったと思います

萬寿さんの縁起が迫力があったので余計に違いが際立っていたように思います

愛之助さんだったらどう演じたかな、とか、中村隼人さんだったらどうだったかな、などと思いました。

私の後ろに座っていた女性二人は「萬之助さんは声がいい将来が楽しみ」とおっしゃってました

曽我綉俠御所染 御所五郎蔵

傾城を巡る三角関係&男の人の変な意地を描いた曽我綉俠御所染 御所五郎蔵

この演目に中村隼人さん、坂東巳之助さんが出るから愛之助さんの代役ができなかったのねと納得

中村隼人さんの熱演が光っていたし、それを支える巳之助さんの演技もよかったです

終わり方が中途半端で拍手をするタイミングがわかりにくかったのが残念

中村壱太郎さんの傾城はもちろん可愛らしかったけど、上村吉太朗さんが三人吉三に続いて印象的な役で出ておられました

二人とも上方歌舞伎を担う人なので頑張ってほしいです

隼人さん巳之助さん壱太郎さんがもはや若手ではなくてこれからの歌舞伎を担う人なんだな、というのを感じた演目でした

越後獅子

最後に明るい演目でした

中村鴈治郎さんが若手2人をひきつれての踊り

結構激しい踊りで、中村鴈治郎さんが一生懸命踊っておられるのが印象的

踊り終わったときの笑顔をみて「集中しておられたんだな」ということを感じました

最後は明るい演目で終われてよかったです

次の南座の歌舞伎公演は3月の花形歌舞伎です

以上、ご参考になればうれしいです。

それでは。

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