京都の西陣織といえば、高級な帯などに用いられることで知られています
劇場の緞帳とかでも使われています
京都御所の西側に西陣のエリアがあって、そこには「西陣織会館」という施設があります
西陣織の織機や資料が展示されていて無料で見ることができます。
2階にあるおみやげ物コーナーでは、海外からの旅行客に喜ばれそうなお土産品が販売されています。
それ以外にも、着物の半襟で使えそうな端切れや、着物を着るときに使うような小物類まで様々なものを販売しています。

数年前に訪れたことがあったのですが、今回近くで用事があったのでそのついでに訪れました。
西陣織会館
西陣織会館では3階に「西陣織資料室」があって、期間で展示入れ替えをしながら特別展示をしています。
今回みた特別展示が楽しかったのでご紹介します。
所蔵品店 貼交屏風に見る西陣織
展示品の写真撮影はできないのでパンフレットを撮影したものを貼り付けます

西陣では織物を屏風に貼り合わせていく風習があり、貼り交ぜ屏風と呼ばれてきました。
今回展示されているのは、その貼り交ぜ屏風
「貴重」「珍しい」と考えられている織物が屏風にはられて保管されてきたのだから、その美しさは格別
江戸時代から昭和初期までの間に作られた屏風が展示されていました
素晴らしかったのが、その当時の名物裂を貼り集めた屏風。
屏風自体も素晴らしいのですが、どのような織物を貼り付けたかわかる対応表まで作られていました。何年前のなんの裂か全部書かれていて、当時の人にとっても「すごいこれ!」というものだったんだろうな、と思いました。

昭和初期につくられたものは色や柄も鮮やか。
こういう屏風はお嫁入りのときに作られたそうです。
こんな屏風をもってお嫁入りしたお嬢さんはきっとお金持ちのおうちのひとだったんでしょうね。
こんな素敵な屏風が残っているのも京都が空襲にあわなかったから。
その後も100年近く守り伝えてくれていて、ありがとう、という思いです。
それ以外にも西陣で作られた美しい織物が展示されています。
着物やお茶に関心がある人にとっては楽しい展示です。
それがなんと無料!
近くには晴明神社やもうすぐ花の便りが届く一条戻り橋もすぐそば。

観光のついでにいかがでしょうか。
若者たちの素敵な姿
私が訪れたのは平日の午後でした。
高校生くらいの若者が社会見学か修学旅行で見に来ていました。
若者たちも「きれいー」「これ400年前のものやって」と興味津々
海外から来ている人に英語で説明している人もいて、こういう風に若者が日本の文化に関心を持って、発信をして、新しい形で使っていってほしいな、と思いました。
西陣織の絣は色鮮やかなものがあるのが特徴
綺麗な色の絣も展示されていて、いつか着てみたいなぁと思いました
〇西陣織会館の公式サイトはこちらです
〇地下鉄で近くまできてお散歩するのもおすすめです
伝統産業の日
京都市では毎年2月3月に伝統産業の日としていろいろな取り組みをしています
西陣織会館でも体験教室などがあるようです

京都市の公式サイトはこちら
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
〇ブログ村に登録しています。バナーをぽちっとしてもらえると嬉しいです。