昨年も出かけて楽しかった、京都芸術劇場春秋座で開催された「能と狂言」に出かけてきました。
昨年の記録はこちら。
昨年は結局、それほど能や狂言を観ることが無かったのですが、この「能と狂言」はまた出かけてみたい!と思って今年も出かけてきました。
場所は京都芸術劇場春秋座
今回の場所も、京都芸術劇場春秋座
京都芸術大学(以前は京都造形芸術大学)の中にあります。
ちょうど学生さんの卒業制作展が開催されていました。
これは銭湯をイメージした作品やったかな。
猫がお湯につかっている。
右下には湯気が時々あがっていました。
他にもいろんな作品が展示されていたり、解説があったり、にぎやか
そんな建物の中にある春秋座で今回の公演も行われます
能と狂言
2009年から開催されていて今年で15年目になるこの講演
すごくわかりやすいし、後で書くけど若い世代へのサービスもしているのに「当日券あり」ですと⁉
なんか、宣伝が足りないんじゃないかな。
余ってるなんてもったいないと思いました。
この講演がお勧めな理由
わかりやすい冊子
作品や出演者の解説が書かれた冊子があります。
お能は何を話しているかわかりにくいことが多いのですが、実際に話している言葉・その現代語訳が書かれているのでわかりやすいです。
プレトークが面白い
片山九郎右衛門(観世流シテ方)さんが登壇されるプレトークは今回も行われました。
初心者にとってはわかりやすいし、ご自身の本音というか考えを直接聞くことができてとても貴重な機会です。
今回のお話では「シテとして一人で謡うときは自分の心の奥底から気持ちが伝わるように謡う、地歌で地歌頭として謡うときは全員の思いを乗せて伝わるように謡う」ということをおっしゃっていて、なるほどなーと思いました。
〇片山さんも執筆しておられます
学生さんに優しい
学生には割引料金が適応され、高校生以下はなんと無料でした!
2階席になるようですが、学生さんにはうれしいですね♪
今回の演目
今回も能と狂言がセットで見ることができる素晴らしい機会でした。
狂言:隠狸
和泉流だけに伝わる狂言
狸を持っていることを隠している様子とかがおかしかったです。
会場からも笑い声が起こっていました。
〇野村萬斎さんの書籍です
能:卒塔婆小町
休憩を挟んでのお能は「卒塔婆小町」です
小野小町が年老いて、京を離れているところに僧侶と出会い話しているうちに何かの霊が乗り移って・・・
というお話
年を取った女の人が自分の衰えを嘆くお話しかと思ったら、解説を見ると「昔の仏教を下げて、当時新しく出てきて時の権力者が庇護していた禅宗を持ち上げている」と書かれていました。
その昔からの仏教を体現している僧侶を遣り込めるのが、年を取った小野小町、というのも面白いな、と思いました。
〇卒塔婆小町の謡本です
今回の「能と狂言」も面白かったです。
2025年も開催が予定されているようです。
また能や狂言を観に行ってみたいな、と思いました。
以上、ご参考になればうれしいです。
それでは。
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